モロッコ:モロッコの女性活動家に懲役3年の実刑判決

2025年09月20日付 al-Quds al-Arabi 紙

⬛︎モロッコの活動家に対して、意見表明とブログ投稿を理由に懲役3年の実刑が下される

【ロンドン:本紙】

モロッコの裁判所は先週、人権活動家で作家兼ブロガーである人物に対して、彼女が司法当局によって「虚偽の主張」とみなされた意見や投稿を発信したことを理由に、罰金刑のほか懲役3年の判決を下した。

カサブランカのアイン・サッバ地区の初等裁判所は人権活動家でブロガーのサイーダ・アラミー氏に対し懲役3年の実刑と罰金2万ディルハム(約2,000米ドル)の判決を下した。これは「法により組織された機関への侮辱」、「司法への侮辱」、「虚偽の主張の拡散」の容疑で起訴されたことに基づくものである。

今回の判決は、同国検察が2025年の7月3日に彼女を同初等裁判所に身柄拘束のまま同初等裁判所へ公判付としたことを受けて下された。

ブロガーでモロッコの活動家である彼女は、フェイスブックのアカウント上の投稿を通じて政治・社会状況を批判してきたことで知られている。彼女はまた、2024年7月、モロッコ国王ムハンマド6世の即位25周年記念(玉座の日)にあたり、複数のジャーナリストや活動家とともに「意見囚」に対する国王恩赦の対象となった。

アラミー氏は以前も、刑務所で2年間服役した。それはカサブランカの上訴裁判所が「法律により組織された機関への侮辱」、「職務を遂行している公務員への侮辱」、「裁判所決定の蔑視」、「中傷目的虚偽の事実・主張の流布」の罪で彼女を訴追した結果として、2022年9月21日に彼女に対して懲役3年の実刑判決を下したからである。

さらに彼女には「国王や司法に対する侮辱」の容疑が向けられたが、一方で彼女は、自身が表現の自由の権利を行使しただけで罪を犯しておらず、それらが「いくつかの国家機関に対する客観的な批判にとどまるもの」だと主張し続けた。


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翻訳者:松山果子
記事ID:60905