モロッコ:教育・医療改革と汚職撲滅を訴える若者デモ

2025年09月29日付 al-Quds al-Arabi 紙
■モロッコの若者らが汚職に抗して立ち上がり、医療と教育の改革を要求

【ラバト:本紙】

この土日に、モロッコの複数都市において、「Z世代」を名乗る青年団体の呼びかけによる抗議活動がいくつか行われた。彼らは、医療や教育の改善、国民の尊厳の保護、汚職との闘いを訴え、深刻化する社会状況に対する政府の対応不足を批判した。

抗議活動は平和的だったにもかかわらず、当局の対応は治安上のアプローチに徹し、治安部隊と警察は抗議活動を解散させ、若者数十人を拘束した。これに対し、政治、人権、芸術など幅広い立場から非難の声が相次いだ。

青年運動は「すべての人への無償で質の高い教育、強固な公的医療、汚職対策と説明責任、独立した公正な司法、公明かつ透明な選挙、言論の自由と独立したメディア、完全な財務の透明性、さらに、若者への雇用機会の提供、国内経済の支援、適切な住居、尊厳ある生活」を求めた。

イスラーム主義の野党「公正発展党」はこれに素早く反応し、モロッコ各地での平和的な社会抗議活動の激化とそれに伴う禁止措置や拘束に懸念を表明し、社会状況の悪化や憲法に規定された国民の正当な要求への対応不足について政府の責任を追及した。

同党は政府に対し、これらの抗議への真摯かつ責任ある対応、汚職や利益相反との闘い、国民の現実から乖離した高慢な言説を避けるよう呼びかけた。また、憲法上の権利と自由、特に言論の自由や平和的デモを尊重することの必要性を強調し、被拘束者の釈放と若者に発展や政治生活に参加する道を開くよう訴えた。

(後略)


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翻訳者:荒岡麻里
記事ID:60931