イスラエル:ネタニヤフ首相、ハマースが武器を放棄するまで自軍をガザに残留させる意向を表明

2025年10月10日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ネタニヤフ氏:イスラエル軍はハマースが武器を放棄するまでガザに留まる

【エルサレム:諸通信社】

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は金曜日、イスラエル軍は、ハマースが武器を放棄するまで圧力をかけるためにガザに留まると述べた。

ネタニヤフ氏はビデオ演説で、(生存している)人質全員が数日以内に帰還するだろうと付け加え、ガザではまだ人質のうち20人がまだ生存しているのに対して、28人がすでに殺害されたと説明した。さらにハマースとの合意の枠組みのなかで全ての人質が帰還することを、「国民の喜びの日」として祝いたいとの希望を表明した。

ネタニヤフ氏はおそらく、イスラエル当局がこれまで(その死亡について)発表していなかった2人の人質(ネパール人学生1人とイスラエル兵1人)の死亡について初めて明らかにしたこととなる。

さらに、イスラエル政府が「ガザで死亡した全ての人質の所在を特定し、彼らをイスラエルで埋葬するために移送すること」に取り組むつもりであると指摘した。

ネタニヤフ首相の発言は、ガザ地区が、数千人のパレスチナ人の遺体を覆っている数千トンの瓦礫を撤去し、イスラエル人捕虜らの遺体を捜索するために必要な重機や機械の不足に苦しんでいる時期に起きた。

2025年1月に調印された前回の停戦合意で、ネタニヤフ首相は自国政府がガザ地区に重機は持ち込むことはないと発表しており、当時ガザ政府はこれについて、「瓦礫の下から占領軍に殺された者を取り出すための、抵抗勢力の能力に影響を与えるだろう」と述べていた。

『エルサレム・ポスト』紙は木曜日、「殺害された身元不明の人質の遺体を発見するため、イスラエル、米国、カタール、エジプトによる合同作業部隊が結成されるだろう」と報じた。

同紙は、イスラエル系の情報筋の話として、「この作業部隊は、遺体に到達するために建物の掘削や取り壊しといった任務に向けて、複数の重機を供給する」と報じた。


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翻訳者:原ななみ
記事ID:60973