イスラエル:トランプ米大統領がイスラエル国会で「新しい中東の歴史的夜明け」の到来を誇示

2025年10月13日付 al-Quds al-Arabi 紙

■アウダ議員とカスィフ議員が発言を遮るなか、トランプ米大統領はクネセトの演説で、「新しい中東の歴史的夜明け」の到来を誇示

【エルサレム:諸通信社】

ドナルド・トランプ米大統領は月曜日、イスラエルのクネセト(国会)で、自身が合意成立に寄与した停戦が「新しい中東の歴史的夜明け」となるとの見解を述べた。

そしてトランプ大統領は「絶え間ない戦争と終わりなき危険という非常に長い歳月が過ぎたのち、空は静まり、大砲は沈黙し、警報のサイレンも鳴り止んだ。そして太陽は、神の御心によって、永遠に安全と平和の中で過ごせるようになった聖なる土地の上に昇っている」と述べた。

また、「これは戦争の終わりではない...むしろこれは新しい中東の歴史的夜明けの到来である」と強調した。

報道でのトランプ大統領の発言とは対照的に、クネセトの統一戦線・変革連合会派の代表であるアイマン・アウダ議員は、「米大統領によるシオニスト的演説」をボイコットするために立ち上がった。同議員は英語で「パレスチナ承認」と書かれたプラカードを掲げ、それを大きな声で読んだ。

さらにユダヤ人共産主義者であるオフェル・カスィフ(共産党)議員もアウダ氏に続いて、ユダヤ人歴史家イラン・パペ教授の著書『パレスチナにおける民族浄化』を誇示するように掲げた。

その際クネセトの警備員らは、両議員を議場の外へ急いで退場させた。トランプ大統領はこれに関して皮肉を交えて次のようにコメントした。「まったく効果的であった…さてスティーブ(ウィトコフ)の話に戻ろうじゃないか!」

(後略)


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翻訳者:森川明穂
記事ID:60990