イスラエル:イスラエル企業がトルコによる対イスラエル貿易禁止措置を受けて倒産
2025年10月24日付 al-Quds al-Arabi 紙
■イスラエルの鉄鋼・スクラップ企業がトルコの対イスラエル貿易禁止措置を受けて倒産
【エルサレム:本紙】
南部アシュドッド市で鉄鋼・スクラップ事業を行っていたイスラエル企業が、トルコが対イスラエル貿易禁止を決定したことにより、倒産した。
ヘブライ語の経済専門紙『カルカリスト』によると、イスラエル南部アシュドッドにある「シャウル・ゴイタ」社は、イスラエルがガザ地区で実行しているジェノサイド戦争を理由に、トルコ政府がイスラエル政府との通商を禁止したことを受け、経営が崩壊・破綻したという。
同紙は、同社の売上の約70%がトルコへの輸出に依存していたと指摘している。
さらに同紙は、同社の総負債額は約1億500万シェケル(約3,200万米ドル超)に達しており、その事業規模が2022年の2億シェケル(約6,100万米ドル)から、今年上半期には約3,500万シェケル(約1,100万米ドル)にまで縮小していたと伝えた。
シャウル・ゴイタはイスラエルによるガザ攻撃前まで、収入の70%をトルコ市場向けの輸出に依存していたが、貿易停止により取引規模が急激に落ち込んだ。
南部ベエルシェバの地方裁判所は、この企業の事業停止と、資産管理のための管財人任命を決定した。
同紙によれば、この管財人が今後、会社を清算するか再構築するかを判断することになるという。同社側の代表者は法廷で、「ガザ地区へのイスラエルの攻撃」と「トルコの貿易禁止措置」が売上減少にもっとも大きな影響を与えたと述べ、同社の収入の大部分がトルコ向け輸出に依存していたと説明した。
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翻訳者:齋藤茉音
記事ID:61098