レバノン:およそ400人のシリア人避難民が帰還
2025年11月13日付 al-Quds al-Arabi 紙
■レバノン:およそ400人のシリア人避難民が自主的に祖国に戻る
【ベイルート:アナトリア通信】
およそ400人のシリア人避難民が木曜日、自主帰還計画の第9陣としてレバノンを離れ、自分たちの村に向かった。
これは、レバノン公安総局の監督のもと、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、国際移住機関(IOM)、レバノン赤十字社の協力を得て実施された。
レバノンのメディアによると、家財道具を積んだトラックや避難民の一団が複数、ベイルートやその他のいくつかの地域からマスナアの国境検問所に向かった。およそ400人の避難民がシリア国内の自分たちの村々へ向かって検問所を通過していったとのことだ。
一方、レバノン公安総局は木曜日に声明で、「レバノンから祖国へ向かうシリア人避難民の組織的帰還計画の第9陣が、今日(木曜)の午前に出発した」と発表した。
また、「この一団は、首都ベイルートのカミール・シャムーン・スポーツシティから出発し、シリア側の治安当局と連携しながら、マスナア地区の国境検問所を経由していった」と述べた。
レバノン政府は6月、シリア人の帰還に関して、組織化されているものや、とくに組織化されないものも含め、さまざまな様相をもつ新しい計画を発表している。
レバノンの推計によると、国連難民高等弁務官事務所に難民として登録されている約88万人を含め、レバノン国内のシリア難民は約180万人にのぼっている。
以前、アフマド・シャルア・シリア大統領は、国外にいる国民の大多数が今後2年間のうちに帰還することを期待している。
2024年12月8日、シリアの諸勢力が国内での支配を拡大し、53年間にわたったアサド家による統治を含む、61年間のバアス党統治を終わらせた。
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翻訳者:新堀恭平
記事ID:61145