シリア:シャルア暫定大統領がホワイトハウスを訪問
2025年11月15日付 al-Quds al-Arabi 紙
■アフマド・シャルア大統領のホワイトハウス訪問、過去から現在への警告
【ニューヨーク:本紙】
国連安全保障理事会が11月6日に決議第2799号を採択し、シリアのアフマド・シャルア大統領とアナス・ハッターブ内相の名をテロリスト・リストから削除した。これにより、かつて彼をリストに組み入れ、逮捕または逮捕に協力した者に1,000万米ドルの報奨金を掲げていた国家が、彼を高位の来賓として迎えることへの障害は取り除かれた。
ホワイトハウスは今月10日の月曜日、約80年ぶりにシリア大統領をワシントンで迎えた。
この訪問は、長きにわたり緊張関係にあった両国関係の改善を意味するものの、関係の完全な正常化や全面的な制裁解除、「シーザー法」の撤廃にはいまだ至っていない。
シャルア新政権はシリアの従来のイメージを変え、西側の潜在的同盟国として、自国の主権が繰り返し侵害されているにもかかわらず、イスラエルに対して融和的な姿勢を示そうとしている。
しかし、大統領に対する要求のリストはいまだ尽きていない。それでも変化はすでに始まっており、ここで止まるとは思われない。
政治学者マーク・リンチは「フォーリン・ポリシー」誌に次のように記している。「米国政府と中東地域の同盟国は、アサド後のシリアを自らの陣営に強固に組み込むことで、地域秩序に対するポジティブな再評価を確立する好機と見ている」。
この公式訪問は、米国メディアで広く報じられた。トランプ政権寄りの新聞はこの訪問を大統領の歴史的成果の一つだと称賛した。一方多くの新聞やメディアは、少数派の人権問題やシリアの長きにわたる紛争の歴史について疑問を提起した。
(後略)
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翻訳者:門野陽飛
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