■「私たちの遺産」展…エジプト工芸の世界的祭典

【アブドゥルファッターフ・ヒジャーブ】

多くの指導者や著名人が現在開催中の「私たちの遺産」展に来訪したことは、古代エジプトの伝統芸術や工芸についての世界的フォーラムとして、数百人におよぶ芸術家・職人が、エジプトの偉大な芸術文明を反映させるかたちで、自らのプロジェクトを継続・発展させていくことを後押しする本展覧会の重要性を際立たせることとなった。

本展覧会には、アシュート県知事ヒシャーム・アブー・ナスル少将、上エジプト開発局長ウマル・アブドゥルムンイム少将、またアズハル大学学長サラーマ・ダーウード博士、ミヌーフィーヤ大学学長アフマド・ファラグ博士ら多くの大学の学長、そしてディムヤート県の副知事シャイマー・スィッディーク氏が訪れた。

「エジプトへようこそ」

「エジプトへようこそ」イニシアティブが主催した本展覧会は、エジプト・アラブ共和国駐在の大使夫人らによる高官級の訪問を受けた。中小企業振興機構(MSMEDA)と外務省との緊密な協力の枠組みの一環として実施されたもので、「私たちの遺産」展を国際市場に紹介し、また外国やアラブのコミュニティからの来場を呼びかけることを目的とした。また、これにより実際に数百人もの外交関係者や観光客が本展覧会を訪れた。

「私たちの遺産」展

中小企業振興機構のバースィル・ラフミー局長は、アブドゥルファッターフ・スィースィー大統領後援のもと同機構が開催した第7回「私たちの遺産」展の成功は、官庁や公営・民間企業、銀行、市民社会組織、その他展覧会のスポンサーなどによる広範な相互協力の結果であると明らかにした。

同氏はこれらの団体・組織が機構に提供した支援について称賛し、首相であり当機構の理事長も務めるムスタファー・マドブーリー博士の、伝統的手工芸に従事する労働者に向けたあらゆる面での支援を提供し、国家経済の推進への彼らの参画を後押しせよという指示を効果的に実践したものであるとした。

ラフミー氏は、参加者を激励するために、開会式に出席・訪問した大臣や知事、公人らに感謝の意を示し、彼らの参加について、国家の各指導部がエジプト固有の美術の保存に関心を抱いている事実を反映したものだと強調した。