
共和人民党(CHP)のオズギュル・オゼル党首は党大会(クリルタイ)で行ったスピーチでケマル・クルチダルオール元党首の「浄化しよう」との言葉に返答した。オゼル党首は「CHPを浄化すれば我々を過去へ戻るように望む者たちから浄化される」と述べた。以下は詳細である。
アンカラスポーツホールで行われている第39回CHP定例党大会が、議事を進めるために、議長のアイシェ・ウンリュジェ・エスキシェヒル広域市長のスピーチをもって、10時に再び開かれた。党大会の初日は非公開で党の綱領、内規と党大会規則が採択されて終了した一方、29日は観衆たちがホール内に入った。
今後活動報告書、会計報告書とともに党大会の結果報告書が読み上げられて、議論と投票が行われる。党大会2日目に、党の1300人以上の登録代表によって総裁選を行う。
■オゼル党首とその妻がホールであいさつした
オゼル党首は妻のディデム・オゼルさんとともに10時20分頃ホールに到着し、演壇から登録代表と参加者たちにあいさつした。
■唯一の候補者がオゼル
第39回CHP定例党大会ではオズギュル・オゼル氏が唯一の候補だった。
■オゼルからクルチダルオールへ浄化の返答
オズギュル・オゼル党首は「CHPにおいて自己不信政治の時代は終わった」と述べ、以下のように語った。「支持率はすでに25%を超え、40%に伸びた。以前はCHPを選ばなかった人々が今では我々とともにある。CHPはすべての人々の実家であり、このテーブルにはすべての人々に居場所がある。これからも社会的な民主主義者、民族主義的な民主主義者、保守的な民主主義者、クルド人の民主主義者、リベラルの民主主義者、社会主義的な民主主義者とともに歩もう。既存秩序の検事や裁判官がいるかもしれないが、我々のそばには国民がいる。
既存秩序との闘争からの撤退はない。引き返すことのないこの道に恐れる者たちの居場所はない。既存秩序への協力者になる者、黒い組織を代弁する者、この組織が与えない職務を他で求める者たちの場所はない。CHPが浄化されれば、この理解から浄化される。我々を25%に留めようと望む者たちから、通りや広場から引きはなそうとする者たちから浄化される。なぜならこの政党はすでに、選挙の夜に早めに照明を消して、党員が涙を流す政党にはならないからだ。CHPを浄化すれば我々を過去へ戻るように望む者たちから浄化される。すでに誰も我々を敗北させられない。既存秩序の錆びた鎖が国民を包囲するか、もしくは国民が我々とともに鎖から解放されるかだ。
■クルチダルオールは何と述べていたか?
CHPのケマル・クルチダルオール元党首は数日前に、SNSからCHPに厳しい批判を行っていた。クルチダルオール氏は「共和人民党はわいろや汚職、贈収賄の請負人について思いあたらない」と述べていた。
クルチダルオールは氏「(CHPの使命の)1つ目は政治を清浄に保ち、清算を問うことだ。清算を問えるようにするためには、説明することから逃げてはならない。説明することは全CHP党員の名誉ある義務だ。すべての政党や政治家は金をばらまけるし、慎むこともできる。わいろと汚職のスパイラルに入りかねないし、裏切りの鎖にすら掴まるかもしれない。しかし…このしかしは大きな『しかし』として言うが…共和人民党はわいろや汚職、贈収賄の請負人について思いあたらないし、一緒にはならない。中傷や汚職疑惑があっては前進できない。即刻浄化するべきでありその道を進み続けなければならない。共和人民党は親愛なる国民たちにモラルある警告を続ける政党でなければならない。」と述べていた。
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翻訳者:伊藤梓子
記事ID:61217