ガザ:ハマース報道官がカッツ国防相の発言を「前例のない国際法への愚弄」と評する

2026年01月17日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ハマースがカッツ国防相によるガザ地区破壊の誇示を「前例のない国際法への愚弄」と評する

【ガザ:本紙】

ハマースは土曜日、イスラエルのイスラエル・カッツ国防相が、昨年10月10日の停戦発効以来、ガザ地区で数百もの建物を破壊したことを誇示したことについて、「国際法に対する、近代史上前例のない愚弄である」と見なした。
 
これはハマースの広報担当であるハーズィム・カースィム氏の声明によって明らかになったものである。一方カッツ氏は金曜日、プラットフォーム「X」への投稿で、「米国のニューヨーク・タイムズ紙は今週、人口衛星の画像によってイスラエルが依然としてガザを破壊し続けていることを示されていると主張した」と述べた。
 
カッツ氏は同紙を引用するかたちで、 「停戦の発効以来、イスラエルは掌握した地域内で2,500以上の建物を破壊した。(ガザ市の)シュジャーイーヤ地区は破壊され、住宅団地全体が破壊された」と続けて述べた。 その上で自慢げに 「私は、イスラエル軍兵士たちのこの働きを讃える」と付け加えた。
 
これに対し、カースィム氏は 「シオニストの戦争大臣(カッツ)がガザ地区の破壊を自慢し、犯罪者である殺人兵士たちをこうした犯罪について讃えたことは、全ての国際法・人道的規範に対する近代史上前例のない愚弄である」と述べた。
 
さらにカースィム氏は、「ガザ地区で起きているジェノサイド戦争や民族浄化作戦は、それは犯罪者(カッツ氏)によって公然かつ明白に認められているように、構成要件を満たした完全な犯罪である」と確認した。
 
カースィム氏は、カッツ氏の発言は「これらの犯罪の背後にいる占領の全体制に対し、真なる問責の必要性を裏付けるものである」と指摘した。
 
停戦が発効しているにもかかわらず、イスラエルは違反行為を継続しており、同軍の掌握下にあるガザ地区の面積の半分以上を占める地域において、パレスチナ人の家屋を爆破し、民間人コミュニティを標的にしてきた。
 
一方でハマースは、自らの合意への遵守を繰り返し確認しており、イスラエル政府に対しても同様の措置に取り組むよう求めている。
 
ガザ政府広報局は木曜日の声明で、イスラエルが停戦協定の発効以降、(停戦)第一段階において1,244回の停戦違反を犯し、これによって1,760人のパレスチナ人が死傷、あるいは拘束されたと発表した。
 
この停戦協定は、イスラエルが2023年10月8日に開始し2年間続いたジェノサイド戦争を終わらせるものであった。この戦争により、パレスチナ側で7万1千人以上の犠牲者と17万1千人以上の負傷者が出た。さらにガザ地区の民間インフラの90%に及ぶ甚大な破壊がもたらされ、国連による復興費用の試算は約700億米ドルに上っている。


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翻訳者:東上健太郎
記事ID:61486