シリア:クナイトラ県に侵入したイスラエル軍の銃撃によりシリア人3人が負傷
2025年12月09日付 al-Quds al-Arabi 紙

■シリア人3人がクナイトラ県田園地帯に侵入したイスラエル軍の銃撃により負傷
【ダマスカス:アナトリア通信】
火曜日、シリア南西部クナイトラ県田園地帯に侵入したイスラエル軍の銃撃により、シリア人3人が負傷した。
国営チャンネル「シリア・イフバーリーヤ」は、「クナイトラ郊外のハーン・アルナバ町で、イスラエル占領軍の銃弾により3人が負傷した」と報じた。
同チャンネルはまた、「占領軍は複数の軍用車両と兵員輸送車を使用し、発煙弾を投射した」と伝えた。
同チャンネルは新たな集計(3人)を伝える前の段階では、負傷者2人が記録され、ゴラン国立病院へ搬送されたとも報じていた。
シリア国営通信(SANA)は、イスラエル軍がクナイトラ郊外のハーン・アルナバ町とアイン・アーイシャ村の間に検問所を設置したのち、市民に向けて発煙弾を投げたと伝えた。
同通信は、占領軍の部隊が兵士を乗せた軍用車両5台で構成され、クナイトラ県北部郊外の旧高速道路沿いで、ハーン・アルナバ町とアイン・アーイシャ村の間に検問所を設置したと説明した。
さらに同通信によれば、占領軍は市民に向けて実弾と発煙弾を発射し、通行人の通過を妨げ、その結果、市民3人が直接銃撃を受けて負傷した。
これに対しイスラエルの国営放送機関は、イスラエル軍が声明で「クナイトラにおけるイスラエル軍部隊の活動中に暴動が発生した」と主張したと伝えた。
同軍の声明はまた、「部隊に扮した者たちが接近して脅威を形成したため、部隊は彼らを遠ざけるために空中へ発砲した」とした。
さらに「彼らが離れなかったため、2人の下半身に向けて発砲し、暴動は解散した」と付け加えた。
シリア国営通信によると、イスラエル軍は同日早く、ジャバー町とハーン・アルナバ町方面へ進出し、両町の間に臨時検問所を設置した。
同通信は、部隊が「クナイトラ郊外の『平和高速道路』上で、ジャバー町とハーン・アルナバ町を結ぶ道路に臨時検問所を設置したが、通行人に対する検査は行わなかった」と説明した。
15時25分(グリニッジ標準時)時点で、シリア政府はこの進出についてコメントを出しておらず、これはイスラエルによるシリア主権侵害の最新の事例となっている。
シリアの現政権がテルアビブに対していかなる脅威も形成していないにもかかわらず、イスラエル軍は繰り返し同国領内に侵入し、民間人を殺害する空爆を行い、軍に属する軍事拠点や車両、武器、弾薬を破壊している。
2024年12月8日にバッシャール・アサド政権が崩壊したことを受けて、イスラエルは1974年にシリアと締結された部隊分離協定が崩れたと宣言した。一方シリア政府はイスラエル政府による侵害の停止を繰り返し求めてきた。
シリア人は、イスラエルの侵害が続くことが安定回復の能力を制約し、経済状況の改善を目的とする投資誘致に向けた政府の努力を妨げていると述べている。
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翻訳者:小林友哉
記事ID:61755