各国軍事費拡大、トルコの軍事予算も増
2026年04月28日付 Cumhuriyet 紙

世界的な軍事支出は2025年に重大な増加を示した。地政学的緊張や続いている戦争は防衛予算を増加させる原因となった。SIPRI(ストックホルム国際平和研究所)の報告書では、世界全体で軍拡の傾向が加速しているのを明らかにする一方で、トルコの防衛産業に割り当てられた予算が注目を集めている。
世界的な軍事支出は、継続中の戦争や増加する地政学的な不明確さにより、2025年は事実ベースで年に2.9%の増加を示して2兆8870億ドルに増加し、新たな記録に塗り替えられた。
SIPRIにより発表された2025年の報告書では、世界的な軍事支出は11年連続で増加し、この水準は過去最高であると述べられた。軍事支出の世界のGDPにおける割合は2.5%に上昇し、2009年以降最も高い水準に達した。
■世界で最も多く支出を行っている国々
報告書によると2025年に最も軍事支出を行った国はアメリカ、中国、ロシア、ドイツ、そしてインドであった。これらの5カ国は世界の総軍事支出の58%を占めた。
世界で最大の軍事支出を行う国であるアメリカの支出は、2025年で7.5%減少し、9540億ドルに減少した。この減少では、ドナルド・トランプ大統領の任期中にウクライナに向けた新たな軍事支援策が承認されなかったことが影響している。
SIPRIの専門家らは、2026年と2027年の予算計画に基づきアメリカのこの減少は「短期的」となると予測した。
■中国とロシアの軍事支出は増加した。
報告書によると中国の軍事支出は2025年で7.4%も増加し3360億ドルへと上昇した。中国の軍事支出のGDP に対する割合は1.7%と記録された。
中国が31年間途切れずに増やしている軍事支出は、SIPRIのデータによれば世界全体で最も長期的な上昇の連続として注目を集めた。増加は、軍および防衛産業で進められている汚職撲滅過程にも関わらず続いていると明らかにされた。
中国のここ10年の軍事支出は62%も増加し2035年の目標に基づいて包括的な軍事近代化プロセスが続いていると述べられた。
ロシアの軍事支出においては2025年に5.9%増加して1900億ドルに達し、同国は世界ランキングの3番目を維持した。
■トルコの軍事支出は増加した。
SIPRIの報告書ではトルコの防衛支出における増加が注目を集めた。トルコの軍事支出は2025年で前年比の7.2%も増加し300億ドルに上昇した。
報告書ではまたトルコの軍事支出は2016年比で94%増加したと明らかにされた。増加の根幹的な理由は国内の防衛産業に行われた投資であると述べられた。
トルコでは防衛産業を支援する民間基金に割り当てられた割合は25パーセントも増加しこの項目が総軍事支出の22%を占めているという情報が共有された。
■ヨーロッパでは軍拡が加速している
世界的な増加の最大の推進力はヨーロッパであると述べられた。ヨーロッパの軍事支出は2025年で14%増加して8640億ドルに達し、過去最高の水準に達した。
ここ10年でヨーロッパの軍事支出は102%増加したと述べられた。この増加の基本的な理由のなかではロシア‐ウクライナ戦争やアメリカの安全保障に関する不確実性が示された。
ドイツの軍事支出は24%増加して1140億ドルに上昇し、同国は世界ランキングの4番目に上がった。ウクライナの軍事支出においては841億ドルに達しGDPの約40%に相当した。
■アジア太平洋地域と西アジアで増加
アジアやオセアニア地域では軍事支出は2025年に8.1%増加し6810億ドルに達した。西アジア、南および東南アジアでも増加傾向が続いた。
イスラエルではガザ地区での攻撃の激しさが弱まったことに伴い軍事支出では4.9%の減少が記録された。
■軍事支出における増加は続く
SIPRIは軍事支出および兵器生産プログラム上級研究員であるショウ・リョウ(Xiao Liang)氏は、各国が高まる不確実性に対して軍拡によって対応していると述べ、この傾向が今後も続くだろうと表した。
リョウ氏は次のように評価した。
「世界的な軍事支出は、各国が戦争、不確実性や地政学的動揺の広がりに対し、大規模な軍備拡張の動きで応じた結果、2025年に再び増加した。現在の危機の多様性と多くの国の長期的な軍事支出目標を考慮すると、この増加は2026年以降も続く可能性が高い。」
SIPRIは1966年以来、紛争、軍備拡張、軍備整理の分野で研究や報告書を作成している。
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翻訳者:宮本 丞
記事ID:62021