イラク:米国の「脅し」でマーリキー氏の首相復帰構想に揺らぎ

2026年04月24日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イラクの新首相の選出をめぐって膠着が続く

【バグダード:本紙】

米国の圧力によって最有力候補であったヌーリー・マーリキー氏の可能性が薄まったことで、イラクの主要シーア派連合は金曜日、首相ポストの新候補者について合意を形成することに失敗した。

金曜日以前にも、様々なレベルでイランと結びついているシーア派の諸派を含む連合体であり、当初はマーリキー氏を候補に挙げていた「調整枠組み」の指導部が会合を開催していた。同様の会合は今週、首相候補を絞るための集中的な協議の目的で複数回にわたって開催されたにもかかわらず、そこで結論が出ることはなかった。

イラク国営通信は金曜日の会合ののち、彼らが土曜日に「首相ポストへの候補を最終決定」するために改めて集まる予定であると報じた。

米国のドナルド・トランプ大統領は1月、「もしヌーリー・マーリキー(2期にわたり首相を務め、イランと密接な関係を持つ)が再び首相に復帰した場合、イラクへの支援を止める」と脅していた。

イラクでは事実上、最大シーア派勢力による指名によって、候補者が大統領の指名を通じて政権に就くことにつながる。しかしトランプ氏の脅しが再び状況を一変させた。

一方「調整枠組み」は公式にはマーリキー氏への支持を撤回していないものの、その指導者らは潜在的な代替候補者について議論している。

そしてこれらの候補のなかには、現首相のムハンマド・シヤーウ・スーダーニー氏、情報局長官のハミード・シャトリー氏のほか、サッダーム・フサイン(フセイン)が率いていた「バアス党のメンバーが公職に就くことを防止するための委員会」の委員長を務めるバースィム・バドリー氏らがいる。

イラクは長きにわたって、隣国イランと、イラン政府にとっての宿敵であるアメリカ合衆国という2つの同盟国の影響力の間でバランスをとることに努めてきた。


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翻訳者:松下可南、松本優佳
記事ID:62052