CHPオズギュル・オゼルは新党を結成するか?
2026年05月29日付 Medyescope 紙
オズギュル・オゼル氏は新党を結成するのか?CHP(共和人民党)の危機はどの方向に向かうのか?メディアスコープ報道局長のルシェン・チャクルが、CHP内部の権力闘争、ケマル・クルチダルオール党首の動向、早期選挙の可能性、トルコ政治の新しいバランスについて批評する。
ルシェン・チャクルは、CHP党首に任命されたケマル・クルチダルオール氏の一連の動きを振り返った。チャクルは、クルチダルオール氏が以前6月1日に党議会の招集を発表し、その後決定を取り消したに触れ「以前(訳注:コラムニストの)アブデュルカディル・セルヴィ氏が言っていたが「オズギュル・オゼル陣営が党議会の多数派であるため、クルチダルオール氏は会を招集しないと見られている」とのことだった。その後しばらくして、党議会が招集されないことが明らかになった。その後国会議員にクルチダルオール氏の署名付き文書が送付され、そこには会派による会合が実施されないと書かれていた」と述べた。
チャクルは、今のところクルチダルオール氏のCHPにおける最大の武器が司法であることに触れ「もちろん、政権寄りのメディアもだ。とても衝撃的で、ニュースは常にそこから発信されている。TGRTニュース、TV100などだ。報道官の発言を彼らが校正する。クルチダルオール氏が土曜日に演説を行う。おおよその推測だが、道徳や正直であることなどについて話すのだろう。おそらく、オズギュル・オゼル氏や現在裁判が続いている市長らについても何か発言するかもしれない」と述べた。
■オズギュル・オゼル氏は新党を結成するのか?
チャクルは「さて、オズギュル・オゼル氏とその仲間たちはこれをどれほど我慢できるのか?」と問い、「なぜなら、彼らの進路は党内で完全に阻まれようとしているからだ。これらが法に基づいてなされることが求められている。しかし、党会派でも旧党議会でも、もちろん党全体でもオズギュル・オゼル派が多数を占めている。そのため、彼らは最後まで党に留まり続けることを望んでいる。なぜなら、党に残る権利が彼らにはあると考えているからだ。彼らはもはや自分の家であるかのように考えている。彼らには党に留まる大きなメリットがある」と言う。
チャクルは、オズギュル・オゼル氏と彼の陣営が最後まで新党結成を望まないと強調し、次のように続けた。
「最初から「彼らは間違っているから新党を結成するべきだ」と言っている人たちは少し性急すぎるのではないかと思う。しかし現在の状況を見ると、エルドアン氏とバフチェリ氏も新党の結成を望んでいるかのように思える。バフチェリ氏については確証はないが、エルドアン氏はこれを望んでいる可能性がある。そして当然ながら、その場合は早期選挙が問題となりうる」
■オズギュル・オゼル氏は新党を結成するのか?ルシェン・チャクルがコメント
「こんにちは。CHPについての話が続いていますが、最も質問が多いのは新党についてです。より正確に言えば、次のような質問です。「オズギュル・オゼル氏は新党を結成するのですか?」私はこれを多くの人、知人や友人や親戚に聞かれますが、私は全ての質問に対して次のように答えます。「彼自身も答えを知らないと確信しています」もちろん、オズギュル・オゼル氏とその陣営の頭の中には最初からこの選択肢があり、それを検討しています。おそらく代替政党もあり、このことに関するいくつかのサインもあります。しかし、現段階で私が見る限り、オズギュル・オゼル氏とその陣営はCHPから離れることを望んでいません。最後まで圧力をかけたいと思っています。そして、彼らが圧力をかけ一連の進捗があったところで、ケマル・クルチダルオール氏がどれほど無力であるかが明らかになります。例えば?彼は以前「6月1日に党議会を招集する」と言っていました。その後、アブデュルカディル・セルヴィ氏が次のように書きました。「党議会の多数派はオズギュル・オゼル氏の陣営であるため、クルチダルオール氏は会を招集しないと見られている」
その後、クルチダルオール氏はCHPの名で声明を発し、党議会を招集しないと発表しました。失礼、そう言ったのが本人でない可能性があります、とてもシンプルなことをしたため今は確証がありません。その後なにがあったのか?6月2日に共和人民党の議会内のグループ会合が開催される必要があります。通常のルーティンではそうです、ご存知の通り、オズギュル・オゼル氏は非公開のグループ会合で自身をグループのトップに選出させ、会合をグループのトップとして行う兆候がありました。しばらくして、現在クルチダルオール氏はグループ会合に関する決定を下しておらず、6月2日にグループ会合は開催されず、新しい開催日まで―いつになるのかは未定だが―開催されないと述べました。これまでのところ、警察の力で党本部を掌中に収め、党の全ての財産を管理下に置き、多数の職員を初日に解雇し、その後失敗に終わった、みなさんご存じの象徴的な「不正に購入した自動車」といって行った企てがあったが、しかしその自動車はクルチダルオール氏の時代に購入したものだとCHP党員が明らかにし、そしてクルチダルオール氏らも「これは象徴的なものとして挙げた」と引き下がらざるを得なくなりました。このようなことが延々と続いているのです。
そのような状況で、クルチダルオール氏のCHP内における最大の武器は司法です。司法というのは政権であり、もちろん政権寄りのメディアです。とても衝撃的で、ニュースは常にそこから発信されています。TGRTニュース、TV100などは常に、報道官の話したことを調整し、CHPはクルチダルオール氏が任命された党首職について自分たちの主張を訴えるために政権を批判するデモ行進を行うのがやっとの状態です。今我々が待っているのは明日、つまり土曜日にクルチダルオール氏が行う演説です。その演説がどのようなものになるのかは推測可能です。何を言うのか?「道徳、誠実さ」などについて語り、おそらくオズギュル・オゼル氏とその仲間、自治体、裁判を続けている自治体や市長について何か言うでしょう。つまりそこには完全に選ばれたCHPを無力化する作戦を試みている―しているとは言わないが―しようとしている、任命された党執行部がある。
さて、オズギュル・オゼル氏と彼の陣営はどれほど我慢できるのでしょうか?なぜなら、党内部での彼らの進路は完全に阻まれようとしているからです。これは法の下に行われようとしていますが、党内のグループや議会のグループ、また理解されている限り旧党議会でも、そして当然組織全体の多数派であり、党員や有権者の圧倒的多数派がオゼル氏・イマムオール氏の二人を支持しているように見えます。そのため、最後まで党内に留まり続けることを望むのです。なぜなら、党は彼ら自身の権利であると考えられ、そもそも彼らは党を「ホーム」とさえ述べているからです。党に留まるメリットはとても大きいものです。今彼らは全てを奪われています。例えば、財産、組織のアイデンティティ、それらに紐づく数多くのものです。これらは今、ケマル・クルチダルオール氏と彼の陣営の手中にあります。しかし、彼らには政治活動で新しくそれらを使う場所はありません。しかし、党内の変革主義者たちの進路を断つことに努力をしています。私が理解する限り、オズギュル・オゼル氏と彼の陣営は最後まで新党結成を望まないでしょう。そして、最初から「彼らは間違っているから新党を結成するべきだ」と言っている人たちは少し性急すぎるのではないかと思います。しかし現在の状況を見ると、政権の目的、つまりエルドアン氏とバフチェリ氏の目的も新党の結成のように思えます。バフチェリ氏については確証はないが、エルドアン氏はこれを望んでいる可能性があります。そして、そうなると早期選挙の可能性もあります。なぜなら、新党が結成された場合彼らが選挙に参加するには、40以上の県で組織を立ち上げ、選挙の6ヶ月前までに党大会を開催するなど一定の要件があるためです。早期選挙ではこれらの要件を満たすのに苦労するかも知れません。
そうなると、我々にはどんな選択肢があるでしょうか?オズギュル・オゼル氏と彼の陣営は既存の政党のリストから選挙に出馬する可能性があります。このような例を沢山見てきました。その場合、一般的には最低得票率を超えられない、超えないことが明らかな政党は、例えば国民同盟や民主同盟に属する大政党の下で選挙に立候補してきました。今、これと逆のことが起こり得ます。おそらく、オズギュル・オゼル氏と彼の陣営は最低得票率を超えない政党から、もし早期選挙になるなら出馬する可能性があります。早期選挙の場合、新党はそれほど重要ではないと思います。共和人民党は(1980年)9月12日(のクーデター)の際に一時的に閉党されました。そのため、CHPのない年がありました。それとは別に、CHPから派生し成功した民主左派党(DSP)の例があります。ビュレント・エジェヴィトの例です。ご存じの通り、CHPがある時代にもDSPは成功を収め、政権にさえ上り詰め、第一党にもなりました。そのため「CHPがないことはありえない」と言うことにあまり意味はありません。しかしCHPにももちろん名前はあります。
ここで、次のことも忘れるべきではありません。CHPを当然支持する人たち、長年党に尽くして来た人たちがいますが、一方でCHPを様々な理由で好まない人たちも幅広くいます。この唯一の政党から今に至るまでトルコの右派が特に行ってきたプロパガンダの結果、「反CHP感情」というものがあります。そのため、CHPの名を冠さない政党が思わぬ場所で票を獲得する可能性もあるということを書いておく必要があります。しかし、見る限り彼らはCHPに留まろうとしています。ある者は「できるだけ早く去ろう」と言うでしょう。可能性としては間違いなく留まろうとするでしょうが、そうなるのかどうかは6月中に明らかになり、CHPで強い形で再び主導権を取り戻せると考え、クルチダルオール氏は党大会やその他の場面で非常に臆病に振る舞うでしょう。そして、明確に言うならば、発言が他の発言と矛盾しています。非常に興味深いことです。いずれにせよ、思ったことを言いたくはなかったのですが、最も控えめに言っても、ある形で政治が行き詰った状況で任命されたのが彼らなのです。彼らは党に留まり続けようとするでしょうが、政権の助けを受けたクルチダルオール氏が彼らにCHPでの活動を認めないと見るや、すぐにこれを決めおそらくは新党結成に向けて動き出すでしょう。
これはそれほど簡単なことではないですが、次のようなことがあります。新党を結成しようとするタイミング、新党が活動を開始するタイミングで数十万の人々がCHPを離れると考えています。おそらく、党員―何人かはわからないが、200万人はいるでしょう―の相当な多数が離党し、特に直近の党大会で選ばれる首脳がおそらく新党でも首脳の役割を担うでしょう。早期選挙が行われた場合、彼らは選挙への参加資格がある政党から選挙に立候補し、その政党を与党にする可能性がとても高い。その際、クルチダルオール氏には切り札がある。それは、直前にマンスール・ヤヴァシュ氏を大統領候補として指名することだ。これは6ヶ月前、おそらく1年前ならそのことに意味はあったと考えられるが、今後はそのことに意味があるとは考えておらず、マンスール・ヤヴァシュ氏がクルチダルオール氏からの指名に合意するとも考えていない。そのため、少しの間我慢し状況を見守る必要がある。来週土曜日以降、特にグループ会合の開催が見込まれる火曜日、また月曜日には、広域市の訴訟が中断したところから再開される。そこから数多くの兆候が見られるだろう。
本日はエディプ・アクバイラム氏に捧げます。彼は昨年亡くなりました。エディプ・アクバイラム氏はトルコのアナトリア・ポップ、今は何と言うのか、その流れの最前線を代表する人でした。バルシュ・マンチョ氏、ジェム・カラジャ氏よりも少し若く、彼らほど有名ではないかも知れませんが、トルコ全土で有名で、愛され、そして立場を明確にした人でした。彼の立場を述べるなら左翼でした。これをいかなるときも手放さず、そのため多くのことが起きました。禁止され、彼の歌がTRTで流れないなど色々なことがありました。エディプ・アクバイラム氏の特徴は、ポリオに感染し片足が不自由になったことで、それを問題と捉える人もいたが、私はそのエディプ・アクバイラムを知り、愛しました。私にとってはとても自然なことでしたが、彼の人生を読み解くとそのことが彼自身に問題を引き起こしている様も見聞きしました。これも悲しいことです。
皆さん、トルコで最初のグループの1つですが、今日そのようなグループの写真があればSNS上で人々の間に大きな波紋を広げたでしょう、しかし彼らは多くの素晴らしい功績を残しました。エディプ・アクバイラム氏の話になると様々な曲が思い浮かぶと思いますが、私が最初に思い浮かべるのは「Aldırma Gönül(心配しないで、心よ)」です。昨年、彼は74歳で亡くなりました。次のことを言いたいです。思い浮かべたのは、エディプ・アクバイラム氏は本当にこの国を愛した人であり、特にこの国の貧しい人々や抑圧された人々に寄り添った人であるということです。そして、今彼が存命だったならば、今クルチダルオール氏の行動を目にしたならば、必ず彼自身のように考える数多くの人々が体験した痛みに対して悲しんだでしょう。なぜなら、今トルコで何百万もの人々がクルチダルオール氏による政権の庇護を得たクーデターに対し本当に悲しんでいるからですが、これまでと同じように出口はたくさんあり、闘いの機会もあります。そして、エディプ・アクバイラム氏のような人々が我々に対しこれを芸術作品にしました。彼らに感謝します。エディプ・アクバイラム氏を、愛をもって偲びます。改めて、祝日を祝います。言いたかったことは以上です。さようなら。」
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翻訳者:神谷亮平
記事ID:62179