モロッコ:モロッコから不法移民がスペインの飛び地へ、2021年の大規模流入を上回る規模

2026年07月30日付 al-Quds al-Arabi 紙

■セウタの国境での「死の旅」は、海を泳いでであれ、空からであれ、モロッコ政府に疑問を投げかけ、EUを人道上および安全保障上の危機に直面させる

【ラバト 本紙】

モロッコで深刻な人道的課題と若者や未成年者が命を危険に晒すほどの絶望感を凝縮するような状況が続く中、モロッコ北端に位置するスペインの自治都市セウタでは、国境での緊張が高まり、厳戒態勢が引かれる事態となった。

モロッコとスペイン両当局が陸路・海路双方で厳格な国境警備や入国管理、安全保障対策を講じているにもかかわらず、「ヨーロッパの楽園」を夢見る不法移民たちは、国境を越えるための危険な手段を次々と考えだしている。長い距離を泳いでセウタに渡ろうとする者からパラグライダーで「空から」国境を突破しようとする者まで、いずれにしても「避けられない死」の恐怖と隣り合わせだ。

自治都市セウタにモロッコ沿岸から1,600人以上の移民が泳いで渡った、あるいは渡ろうとしたことを受け、スペイン当局は近年で最大級の不法移民の波を記録したと認めた。セウタを拠点とする新聞『エル・ファロ(El Faro)』をはじめとする複数のメディアが報じたところによれば、スペイン治安警察の隊員たちは、これを「前代未聞の数字」と指摘した。前例のない規模の集団流入に見舞われた2021年5月の危機的状況の再来を懸念する地元当局者の間で警戒感が広がっている。

(後略)


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翻訳者:川本和千代
記事ID:62605