
エネルギー天然資源省のアルパルスラン・バイラクタル大臣は「イラクのバースィム・ムハンマド・フダイル石油相と、石油ガスパイプライン輸送株式会社(BOTAŞ)とイラク国営石油会社であるSOMOとNOCとの間でイラク・トルコ原油パイプラインの有効活用を可能とする年間合意書を調印した」との発表を行った。
レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領とイラクのアリー・ザイディー首相の会談から4日後、イラク・トルコ原油パイプラインの有効活用を可能とする年間合意が結ばれた。エネルギー天然資源省のアルパルスラン・バイラクタル大臣は7月中にバグダードとアンカラで会談を行い、エネルギー外交を進めた結果調印に至った。
バイラクタル大臣は「歴史的な1週間を歴史的な合意で締めくくる」と述べ、「月曜から、新たなページを開いている。我々はこのページの中で2か国のエネルギー分野の石油、天然ガス、電気を皮切りに他の分野をも発展させ、170億ドルの貿易規模をも超えるレベルに引き上げる。」と述べた。
■省内での調印式
石油ガスパイプライン輸送株式会社(BOTAŞ)と石油販売会社(SOMO)、北部石油会社(NOC)の間で「原油輸送合意書」が調印された。エネルギー天然資源省内で行われた調印式ではバイラクタル大臣とともにイラクのバースィム・ムハンマド・フダイル石油相が出席した。式典でBOTAŞのアブドゥルヴァヒト・フィダン取締役、SOMOのアリ・ニザル・アルシャトゥリ取締役、NOCのファイサル・ハンマディ・ラマダン取締役が合意書に調印した。
■歴史的な1週間
会談でバイラクタル大臣は「歴史的な1週間を歴史的な合意で締めくくる」と述べ、調印式後に会見を行って「イラクの首相がエルドアン大統領を訪問されたことで2か国関係を進展させる、新たな計画が話し合われ、そのための活動が開始されるプロセスがもたらされた。これに加えてトルコ石油が(イラクの)キルクーク油田と協業したことが真に歴史的かつ重要な活動だった。」と述べた。
■代替ルート
バイラクタル大臣は週末にイラク・トルコ原油パイプライン合意を結んだと述べ、「このパイプラインは2か国の間で1970年から続き、つまりほぼ半世紀が経過し、2か国間の貿易関係のみならず、トルコと世界の石油市場の供給の安定にも寄与した大変重要なパイプラインだ。昨今その重要性は少しずつ高まっている。なぜならこの石油パイプラインは現在ホルムズ海峡危機が発生している世界において、2000万バレル(の石油)がある意味でペルシャ湾で立ち往生している状況で、代替ルートとなりうることから際立って重要である。」と述べた。
■全力で稼働させたい
バイラクタル大臣はトルコとして50年近くに渡って(シュルナク県の)スィロピから(アダナ県の)ジェイハンへ延びる2本のパイプラインを稼働し続け、「BOTAŞはこのラインの運営やジェイハンにおける貯蔵積載作業を担当する。我々が望むのは1日に150万バレルの輸送能力を持つパイプラインを今後全力稼働させたいということだ。イラクから入ってくる石油は、おそらく今後クウェートや湾岸諸国産の石油もこのルートを通して国際市場に、ジェイハンに運ぼう。」と述べた。
■目標は100万バレル
バイラクタル大臣はエルドアン大統領とイラクのザイディー首相の会談で取り上げられた、トルコの製油所が必要とする100万バレルの石油がイラクから供給されることは重要な進展であると述べ、「これは本当にトルコの石油供給の安定の観点から重要だ。実のところトルコの製油所は数十年前に周辺諸国の石油に合わせて設計された。そのためイラク石油やキルクーク石油はこの意味でトルコの製油所が最もよく使用する製品だ。」と述べた。
■10%はイラクから
バイラクタル大臣はこれまでに製油所の合計の需要のほんの約10%がイラクから供給されていると述べ、「大半はホルムズ海峡を通ったものだ。しかし願わくばこのパイプラインを割り当てることで、この割合を今後増加させ、我々の需要のほとんどすべてに近い量を得られるモデルをともに構築することを目指したい。」と述べた。
■新たなページを開いている
バイラクタル大臣は今週結ばれたすべての合意書は2か国にとってすばらしいものであると述べ、トルコ石油のキルクーク油田における協業について言及した。同相は他の油田でも活動を行っていくと述べ、「月曜から、新たなページを開いている。我々はこのページの中で2か国のエネルギー分野の石油、天然ガス、電気を皮切りに他の分野をも発展させ、170億ドルの貿易規模をも超えるレベルに引き上げる。」と述べた。
■1年間継続する
双方の間で長期間の合意を結んで長期的かつ包括的な協業モデルを形成するまで石油の流れを続行し途切れさせないために、BOTAŞとイラク国営石油会社SOMO、NOCとの間で原油輸送について1年間の合意に達した。
■75万バレルの輸送量
調印した合意の範囲内で、パイプラインの1日あたり75万バレルの輸送量がSOMO、NOCに割り当てられた。これによってスィロピ・ジェイハン間原油輸送システム(SCP)はより効率的に使用されることになる。
■エネルギー外交
バイラクタルエネルギー天然資源相は7月9日にバグダードでイラク・トルコ原油パイプライン合意についてイラクのアリー・ザイディー首相と話し合った。その後7月28日にイラクのザイディー首相はトルコへ公式訪問を行った。レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領とザイディー首相の会談において、イラク・トルコ原油パイプライン合意は重要な議題の一つだった。
■歴史的合意
イラク首相のアンカラ訪問の日に歴史的な合意書も調印された。トルコ石油とBPがキルクークを拠点とする会社の15%の株式を保有しパートナーとなった。計画にはイラクで最も重要な炭化水素生産地域の一つであるキルクークのババ油田、アヴァナ油田、バイ・ハサン油田、ジャンブル油田、カッバズ油田を含む。契約区域には当初段階で石油30億バレルに相当する炭化水素資源が埋蔵していると評価されている。
■重要な戦略的成功
イラクのアリー・ザイディー首相は調印した合意書について評価した。同首相はトルコとの石油合意について「協業を強化するための重要な戦略的成功だ。」と述べた。
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翻訳者:伊藤梓子
記事ID:62609