シリア訪問中のフィダン外相、イスラエルを非難しエルドアン大統領のシリア訪問に言及

2026年09月13日付 Hurriyet 紙

ハーカン・フィダン外務大臣は、9月13-4日の日程でのシリア訪問を開始した。ジェレプ・タイイプ・エルドアン大統領のシリア訪問の実現が計画されていると述べたフィダン氏は、シリアのパートナーのエサド・ハサン・エシュ・シェイバーニ氏との合同記者会見で話した。フィダン氏は、イスラエルの攻撃は、テロリズムに対して行われている私たちの闘争にも悪影響を与えている。イスラエルは、イスラム国のようなテロ組織に対しても間接的な形で支援をおこなっている。」と発表した。

フィダン氏は、シリアへおこなった訪問の枠組みで首都のダマスカスにやってきた。フィダン氏は、ダマスカス国際空港でパートナーのエサド・ハサン・エシュ・シェイバーニ氏によって出迎えられた。出迎えでは、トルコのダマスカス大使・特別代表使節ヌフ・ユルマズも参加した。

今日はまたシリア大統領アフメド・シャラ氏によって出迎えられて、シリア労働大臣エネス・ハッターブ氏と面会することが見込まれているフィダン氏の2日間続くであろうシリア訪問は、二か国間で2024年12月8日から現在まで、全ての分野で構築された親密な協力関係を提示する。

フィダン氏は、訪問の枠組みでシェイバーニ氏との合同会合で、発表をおこなった。

シリアのパートナーのシェイバーニ氏とその友人たちに対して示してくれた出迎えのために感謝をしたフィダン氏は、シリアとトルコ関係が最近2年間で信じがたいレベルで加速したと強調した。

フィダン氏は、バシャル・アサド政権が転覆したのちにシリアはトルコとの関係だけではなく、まるで世界との関係性においても新たなスタートをする必要になったと述べながら、「かつてのシリアは、ご存じのように世界から孤立化されて、自身の国民を弾圧しまるで血をすするような政権だった。かつてのシリアがなくなり新たなシリアが到来したことは、全ての人がみるように地域に安定をもたらして、国に平和をもたらして経済的な貢献をもたらして、テロとの闘争をさらにも進める要素となったのだ。」という評価をした。

シリアが国際社会、地域国家そしてトルコとともにありとあらゆる領域で協力関係を発展させたという点で大きな力を示したと述べたフィダン氏は、エルドアン大統領とシリア大統領アフマド・シャアラ氏がアンカラで開催されたNATOサミット枠外の場で共通の計画グループを結成して、二か国間で全ての問題で最もはやくそしてプロフェッショナルな形で進めさせるという目的で指令を下したと話した。

フィダン氏は、シリアが毎日経済的にさらに成長していて戦争による傷がさらに癒えてきていると強調をして、「願わくば私たち地域の全ての戦争、紛争、占領がちょうどシリアにおいてそうであるように一つ一つ幸福な形で終結し私たちの地域が値する平穏、繁栄、安全が実現するように。」と述べた。

■エルドアン大統領の訪問のための計画

エルドアン大統領が近くシリアへ訪問することを計画していると伝えたフィダン氏は、今日エルドアンの訪問の前に高等計画のグループがおこなうことのできる仕事を確認したこと、訪問がこの観点からも重要性をもっていると強調した。

フィダン氏は、シリア国軍(SDG)が自身を解散させたことそしてシリアの政府組織へと統合の道を進んでいる歩みが「重要な進展」であると特徴づけ、以下のように述べた。

「シリア政府が行っている建設的な作業にもたらされる重要な建設的な回答だ。願わくばこの分野において時間をかけることなく慣習へと転換されることを、結果となることを待ち望んでいる。この宣言段階は重要だが、もちろん、実行に移される必要がある。国内のすべての武装勢力を中央国家機構の下に統合することは、シリアの主権、領土保全、そして社会の統一を強化するために不可欠だ。SDGだけでなく、ご存知のとおり、内戦期から残存するどれだけの武装勢力があろうがすべて、国軍の下に一つずつ統合されつつある。これは、国の安定、投資の誘致、国家機構の強化、そしてすべての国民の安心感にとって重要だ。私たちは、これらのすべての措置を支持する。統合プロセスが最良の形で完了することを期待する。」

フィダン氏は、シリア人が自らの信念や民族的アイデンティティを否定、迫害、抑圧されることなく、平等な市民権に基づいて自由に自己表現し、生活を送ることができることの重要性を強調し、「統合プロセスの目的は、クルド人市民がこれまで以上に安全で、自由で、豊かに感じられるようにすることです。これはトルコの見解でもあります。大統領は、特にシリアとイラクに住むクルド人の兄弟姉妹の幸福、安定、安全に対して、非常に高い配慮を示しています」と述べた。

フィダン氏は、シリアでは多くの分野、特に経済面で進展が見られたと指摘し、その一例として、米国がシリアをテロ支援国家リストから除外したことを挙げた。

フィダン氏は、この措置によってシリアの世界経済への再統合における大きな障害が一つ取り除かれたと述べ、これは重要なニュースであり、投資家にとって非常に興味深いものだと付け加えた。

■「シリアにおける核問題は解決済みである」

フィダン氏はまた、国際原子力機関(IAEA)がシリアの核問題の議論を終結させたことに触れ、「我々の同僚たちは、この点において非常に専門的で調和のとれた、優れた仕事ぶりを見せてくれている。彼らを祝福したい。トルコとしても、この問題に関してあらゆる建設的な貢献をしようと努めている。特に、我々の兄弟たちは、旧体制から引き継いだ障害を徐々に克服しつつある」と述べた。

フィダン氏は、オメル・ボラット貿易大臣と多数のビジネス関係者が8月にダマスカスとアレッポを訪問したことに触れ、「今後、相互投資を増やし、中期的に二国間貿易額を100億ドルに引き上げることを目指す」と述べた。

フィダン氏は、ホルムズ海峡で最近起きた出来事は、世界経済と地域経済が危機に陥っていることを示していると述べ、連結性の重要性がますます高まっていること、そしてシリアがこの点において重要な役割を果たすと確信していると付け加えた。

フィダン氏は、シリアはヨルダンとサウジアラビアを経由して湾岸地域と、イラクを経由して東方と、トルコを経由してヨーロッパと繋がっていると指摘し、「我々はこれを地図上だけでなく、鉄道、高速道路、パイプラインの建設によって実際に実現したいと考えている。ご存知の通り、現在鉄道プロジェクトが進行中だ。これはトルコ、サウジアラビア、シリアが共同で取り組んでいる重要なプロジェクトであり、このルートを湾岸地域とヨーロッパの両方に繋げるものだ。我々もこのプロジェクトに重点的にに取り組んでいる」と述べた。

フィダン氏は、こうした好ましい展開の裏には「マイナス面」も一つあると述べ、次のように語った。

「シリアは地域と世界に大きな希望を与えている一方で、突如としてシリアを不安定化させようとする勢力が現れました。その勢力の名前は皆さんもご存知でしょう。イスラエルです。イスラエルが推し進める政策は、この前向きな進展にとって最も深刻な障害となっています。アブ・ズフール空軍基地への攻撃は、その最新の例の一つです。自国の領土内で安全保障を確保し、テロと戦い、国家能力を発展させることは、シリアの主権的権利です。イスラエルの攻撃は、国際社会のテロ対策における共同の取り組みにも悪影響を与えています。イスラエルはシリアの軍事力を組織的に標的にすることで、ISISのようなテロ組織を間接的に支援しているのです。私たちは、こうした状況を踏まえ、シリア南部の情勢を注視しています。イスラエルが同地域の不安定化に関与していることは周知の事実です。彼らはそれを隠そうともせず、公然と認めています。」

■「スワイダ・ロードマップは必ず実行されなければならない」

フィダン氏は、ドゥルーズ派はシリア社会の不可欠な一部であり、シリアの統一と一体性の中に自らの未来を見出していると述べ、さらに「昨年発表されたスウェイダ・ロードマップは、治安の確立、公共サービスの復旧、そして社会和解の実現に必要な基盤を提供する。現時点で必要なステップは、合意された枠組みを実行に移すことだ」と付け加えた。

フィダンは、1974年の緊張緩和合意に基づく安全保障体制こそが、シリア南部におけるイスラエルとの永続的な解決に向けた唯一現実的な枠組みであると強調し、この問題に関して国際社会がより断固とした、結果重視の姿勢を示すことを期待すると述べた。

フィダン氏は、本日シリアのシェイバニ外相と会談した際、国際法に違反しシリアの主権を侵害するイスラエルの行動に対し、国際機関、特に国連がより効果的に対応できる方法について徹底的に話し合ったと述べた。

フィダン氏は、シリアとのあらゆる分野における緊密な協力関係を継続していくことを改めて表明し、「シリアが主権と領土保全を完全に確保し、社会のあらゆる層が平等に包摂され、近隣諸国に安定と繁栄をもたらす国となることを願っています。私たちは、あらゆる措置がこの方向で講じられていることを確認しています。最近の成果は、地域的な当事者意識を持って行動すれば、これが可能であることを示しています。トルコとして、私たちは自国の能力と国際社会の両面において、あらゆる努力を続けていきます」と述べた。

■トルコとシリアの経済協力

フィダン大臣は、前向きな政策課題に関して多くの要望があり、それらすべてに真に応えるためのシステムを構築しようとしていると述べた。

フィダン氏は、両国のビジネス関係者からの相互投資、パートナーシップ、人材交流に関する要望が彼らの議題の大部分を占めており、この点に関してより良いシステムを確立することが非常に重要であると述べた。

フィダン氏は、これには金融、ビザの移動、状況に応じた事業許可、ライセンス、認可、パートナーシップなど、多くの問題が含まれると指摘し、現在の驚異的な需要に満足の意を表した。

フィダン氏は、需要に応えるためのインフラと基盤を迅速に構築するために取り組んでいることを強調し、トルコの産業投資家もこの分野に関心を示していることを大変嬉しく思っていると述べた。

「トルコの産業界、特に繊維業界の企業は、この地域に大きな関心を寄せている。今後、この関係をさらに発展させていきたい」とフィダン氏は述べ、長年トルコに住んでいるシリア人は両国の言語と文化に精通していることを付け加えた。

フィダン氏は、これらの人々が様々な分野で幅広いネットワークを構築してきたと述べ、これは両国にとって重要であると強調した。

フィダン大臣は、シリアのシェイバニ大臣との会談で、シリアのカリキュラムにおいてトルコ語を選択科目として提供することについても話し合ったと述べた。この問題は、ここ数日、世論において誤解され、歪曲されて伝えられている。

フィダン氏は、「(トルコ語が選択科目であることに関して)彼ら(シェイバニ氏)は、この点に関して問題はないと私たちに伝えてきた」と述べた。

フィダン氏は、両国間の関係を可能な限り最善の形で発展させるためにあらゆる努力を尽くしていると強調し、多くの要求、要望と必要性があると付け加えた。

フィダン氏は、トルコとシリアの指導者たちが、これらの情勢を綿密に監視するための共同計画調整委員会の設置を指示したことを指摘し、迅速な意思決定の重要性を強調した。

フィダン氏は、一刻も無駄にできないと強調し、この地域とシリアは既にあまりにも多くの時間を無駄にしてきたと述べた。

フィダン氏は、この状況は是正されるべきであり、官僚主義はプロセスを支援し加速させる原動力へと変革されるべきだと述べた。

■「イスラエルは建設的な役割を果たすことを望んでいない」

フィダン氏は、イスラエルが地域において構築がはじまった平和の兆しや新時代において長年にわたり否定的な役割を果たしてきたことを指摘し、「(イスラエルは)建設的かつ積極的な役割を担おうとしない」と述べた。

フィダン氏は、テルアビブ政権はむしろ拡張主義的で破壊的かつ不安定化を招く政策を追求していると述べ、イスラエルの地域政策の一つはパレスチナ領土を占領し、パレスチナ人を排除し、パレスチナ国家の樹立を阻止することだと強調した。

フィダン大臣は、テルアビブ政権のもう一つの政策は、主要な国境を接する隣国、特にシリアだけでなく、レバノン、ヨルダン、エジプトといったアラブ・イスラム諸国が、強大で経済的に繁栄し、安定し、発展することを決して許さないことだと述べた。

フィダン氏は、イスラエルはこれらの国の発展と繁栄を自国への脅威とみなしていると強調し、「この点において、イスラエルはこれらの国の不安定さを維持するためにあらゆる手段を講じている」と述べた。

フィダン氏は、この地域に住む人々が皆、自国の国境内に留まり、他国の土地を欲しがらず、他国の不安定化を企てない限り、誰もが十分な経済的繁栄、幸福、平和を享受できるはずであり、それを追求すべきだと述べた。

フィダン大臣は次のように述べた。

「しかし残念ながら、イスラエルは―ガザ虐殺で明らかになったように―流血以外の政策を仮に検討することすらできないほどに条件付けられてしまっている。地域全体が、脅威と敵意の言説、侵略、そして存在か滅亡という二項対立によって評価されているのだ。」

フィダン氏は、国際社会はこのような過激な原理主義的思考に対抗するために、これまでとは異なる言葉遣いを開発する必要があると述べ、シリアを不安定化させるための措置はシリアや地域だけでなく、それ以外の地域にも影響を及ぼすため、国際社会はイスラエルが辿っている誤った道から引き離すために全力を尽くすべきだと付け加えた。

■協力関係の強化が議題に上がっている。

フィダン氏は2日間の会談で、貿易、エネルギー、運輸、連結性など多くの分野におけるシリアとの継続的な協力の制度的枠組みと法的基盤をさらに強化するというトルコのコミットメントを改めて表明し、特に地域連結プロジェクトに関する自身の見解を共有するとみられる。また、トルコが特に関心を寄せているシリア統合プロセスの進展、特にシリア民主軍(SDG)の解散についても議論し、この点に関して下された決定を速やかに実施することの重要性を強調するとみられる。

フィダン大臣は、包括的な基盤に基づきシリアにおける国家権力を強化すること、そしてトルクメン人を含むシリア社会のあらゆる構成員が平等な市民権に基づいて国の統一と繁栄に貢献することを確保することについて意見交換を行う予定である。

フィダン氏は、トルコはシリアの領土保全、統一、主権の維持、国家機関の強化、経済復興の加速、地域関係の再構築、そして国民が平和と繁栄の中で暮らせる国の建設に向けて、引き続きシリアを支援していくと表明するとみられる。また、シリア南部情勢と、シリアの安全と安定をますます脅かすイスラエルの侵略に対し、国際社会と連携して講じることができる措置についても議論するとみられる。


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翻訳者:堀谷加佳留
記事ID:62802