ロシア、S-400防空システムをトルコが転売する条件を提示

2026年09月28日付 Medyescope 紙

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、トルコがS-400防空システムを「ロシアと友好関係のある第3国へ転売すること」をロシア政府が承認したと述べた。さて、ロシアのS-400転売のための条件は。

トルコ・アメリカ関係で最重要課題の一つであるS-400防空システムの今後が再び話題となっている。では、S-400の売却のためのロシア側の条件は何か。

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、9月26日に国連総会の際に行われた記者会見でトルコがロシアから購入したS-400を第3国に転売することは可能であると述べた。

転売を実現するにはシステムが送られる国がロシアと友好関係にあり、ロシア政府が承認することが必要であるとしたラブロフ外相は、ロシアにはこの件でまだ正式な要請は届いていないと付け加えた。

ラブロフ外相は、さらに後にシステムが他国に特にウクライナに送られないよう保証を要求していると述べた。

S-400購入契約における最終使用者条項が理由で、トルコがロシアの許可なくシステムを他国へ転売することは不可能である。

■湾岸諸国に売却されたという主張が話題に

ラブロフ外相は会見の中で、S-400が第3国に転売されるという夏に話題になった主張に再び触れた。ヒュリイェト紙のコラミストであるアブドゥルカディル・セルビ氏は、7月10日にS-400が湾岸諸国に転売されたと主張していた。

セルビ氏は、彼が入手した情報によると、システムが第3国に転売され、購入国がUAEあるいはカタールである可能性があると報じた。しかし、「売却が本日発表される」とのセルビ氏の主張は、その後トルコ側から公式に否定された。

その後、UAEとカタールが可能性のある行き先であるとの報道があった。7月にギリシアを本拠とするカシメリニ紙も、トルコとロシアの間で第3国への転売という選択肢が話し合われており、UAEとカタールが可能性の高い買い手であると示されたと報じた。

■ハカン・フィダンは「創造的な考えがある」

アンカラ政府も最近はS-400問題の解決策を模索していると明確に述べている。ハカン・フィダン外相は、9月19日に出演したNTVの番組内で「敵対者に対する制裁措置法(CAATSA)」の制裁がトルコにとって特に防衛産業分野で問題を生んでいると述べた。

フィダン外相は、S-400文書に関して、「S-400問題解決の過程で、ある創造的な考えがある」と述べた。この考えを互いに善処して実現できるよう努めていると述べた。

◾️F-35Eプログラム復帰への最大の障害の一つ

トルコは、S-400防空システムを購入するためにロシアと2017年に約25億の契約を結び、最初のシステムは20019年にトルコへ届いた。

S-400の購入に次いで、トルコはF-35プログラムから排除され、2020年12月に防衛産業省にCAATSAによる制裁が適用された。トルコがF-35プログラムに復帰するには、S-400の状況は現在基本的な障害の一つである。

在アンカラ・アメリカ大使のトム・バラック氏は、両国政府がS-400が原因で適用されている制裁問題が「近く」解決される可能性がある点で楽観的であると発言した。

ドナルド・トランプ米大統領も7月7日にアンカラで行われたNATOサミットの際にトルコ向けのCAATSA制裁を解除するよう計画していると発言し、F35の売却に関して決定を下す予定であると口にしていた。

◾️S-400の特色は

S-400は、航空機、無人ドローン、巡航ミサイル、弾道ミサイルに対し使用可能な長距離の防空システムである。

システムの最大射程は使用されたミサイルの種類に応じて400キロメートルまで伸ばすことができ、凡そ30キロの高さの標的を対象とできる。

S-400がNATOの防空システムと統合しないという点は、トルコの作戦運用を制限してきた問題の一つであった。


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翻訳者:新井慧
記事ID:62841