アメリカのイラク撤兵は地域にどんな影響をあたえるか?
2026年09月29日付 Medyescope 紙

アメリカはイラクにおける23年間の軍事駐留を終結させる。イランと同盟国側は、撤退を「勝利」とみなす一方で、過激派組織ISが再び台頭する可能性があると警告がなされた。では、アメリカがイラクから撤退した後この地域の勢力均衡はどう変化するのか?
アメリカの は、9月30日水曜日までにイラクにおける最後の基地からも撤退する準備をしている。これにより、ワシントンが同国における、2003年にサッダーム・フセイン政権を打倒するために始めた占領によって始まった軍事駐留は23年後に終了することになる。
撤退の日は、ジョー・バイデン政権の時にイラクと結ばれた合意によって決定されており、ドナルド・トランプ政権によって完了される。アメリカのイラクからの撤退は、国内で「主権の再構築」として迎えられる一方で、特にイランに近い武装グループが力を獲得すること、そしてイラク治安部隊が生じ得る空白を埋めることに苦戦するかもしれないという方向の懸念もある。
BBCが伝えているところによると、撤退した部隊の大部分は米国へは戻らず、その代わりに兵士たちはヨルダンおよび中東全域の他の地点へ再配置される。
ペンタゴンのデータによると、近年、同国には約2,500人の米国兵が存在していた。
■イランにとっての「戦略的利益」
イランに近い武装組織は、今回の撤退を明白な勝利とみなしている。
イランが支援する「イラク・イスラム抵抗運動」の指揮官の一人、アブ・モジュタバ・アル・ヤシリ氏は、米軍の撤退を「イラクにおけるイスラム抵抗組織にとって歴史的な勝利」と評した。
イランもまた、今回の撤退を地域における「抵抗の枢軸」の成果としてアピールしている。イラン議会の国家安全保障委員会副委員長、アミール・ハヤト・モガッダム氏は、米兵がイラクおよび地域から撤退することは「永続的な安全保障」に貢献するだろうと主張した。
一方、イラクの治安アナリストであるジャシム・アル・バハドリ氏は、米国が長年にわたりイラク国内におけるイランの影響力に対する「均衡の要素」であったと指摘し、米軍の撤退によってイラン寄りの武装組織が治安や政治の分野でより広い行動範囲を得る可能性があると述べた。
■イラクは撤退への準備ができているのか?
米軍の完全撤退はイラク国民の間で広く支持されているものの、一部の層は時期尚早だと考えている。ファルージャのスンナ派部族指導者の一人、アブドゥルラフマン・アル・ゾバイエ氏は、イラクは治安維持を完全に引き受ける準備がまだできていないという見解を示している。
アル・ゾバイエ氏は、イラクの完全な主権回復は全員の共通の要求であるが、有志連合の撤退は治安の空白を生み出す可能性があると語った。
米国は2003年、サッダーム・フセイン政権を打倒するためにイラクを占領した。米兵は2011年末に一度撤退したが、過激派組織ISがイラクとシリアで広大な領土を制圧したため、米国やその他の外国からなる国際有志連合は2014年に再びイラクへ戻った。
■過激派組織ISは再び勢力を強めるのか?
イラクおよびクルド人の治安当局者が抱くもう一つの懸念は、ISが米軍の撤退を好機に変えることだ。
クルド人部隊の指揮官シルワン・バルザニ氏は、ここ数週間でISの潜伏細胞が活発化しており、有志連合の撤退が組織構成員たちの士気を高めていると述べた。また、イラク治安部隊も、米軍の撤退時期に合わせる形で計画されていた自爆テロの準備を進めていたISの細胞を摘発したと発表した。
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翻訳者:小玉桃子
記事ID:62844