モッタキー外相とイラク・イスラーム革命最高評議会ハキーム氏が共同記者会見
2007年02月04日付 Iran 紙
イラク・イスラーム革命最高評議会指導者ハキーム氏(左)とモッタキー外相(右)
イラク・イスラーム革命最高評議会指導者ハキーム氏(左)とモッタキー外相(右)

【政治部】マヌーチェフル・モッタキー外相は、 [シーア派系政治組織]イラク・イスラーム革命最高評議会の指導者セイエド・アブドゥル・アズィーズ・ハキーム氏とのテヘランでの共同記者会見で、イラクの治安回復のため、バグダードで開催予定の[外相]会議へのイラク周辺諸国外相らの出席と協力を求めた。

 また、モッタキー外相は、この記者会見の質疑応答の中で、「ハキーム氏との会談では、アメリカについての議論は行っていない」と述べた。さらに、同外相は、イラン領事館襲撃とイラン人館員らの拘束というアメリカ軍の非合法的措置に触れ、「アメリカ政府首脳部に対し、イラン領事館員らの解放に向けた措置をとるよう警告する」と発言した。

 ハキーム氏はこの記者会見のなかで、以下のように述べた。「私はイランに対し、イラク以外のいかなる立場からのメッセージも伝えに来たわけではない。私がイラン政府の伝たのは、イラクの人々からのメッセージのみである。」

 ハキーム氏は、在イラク・イラン領事館でイラン人館員らが、アメリカ軍によって拘束されている事件について、痛ましいことだと述べ、イラク政府はイラン人館員らの解放に向けて尽力したいと発言した。

 また、ハキーム氏は、「イラクはアメリカ、イランと良好な関係にあるが、イラン・アメリカ両政府の調停役を引き受ける可能性はあるか」という質問に対し、「我々イラク人は、中東地域のいずれの国の人々にも貢献できることを嬉しく思う」と答えた。


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( 翻訳者:齋藤あかね )
( 記事ID:10102 )