「イマームと最高指導者の路線を支持する戦線」、アフマディーネジャード以外の候補者擁立も視野
2009年02月22日付 E'temad-e Melli 紙

《イマームと最高指導者の路線を支持する戦線》のスポークスマンは、世論調査ではアフマディーネジャード氏の人気が最も高いと指摘しつつ、「《イマームと最高指導者の路線を支持する戦線》は、〔大統領選の〕候補者を確定させたわけではない。現段階で候補者を発表することは適切ではない。すべての原理主義者が統一の候補者でまとまることが必要だ」と述べた。

 キャマーロッディーン・サッジャーディー氏はイラン労働通信とのインタビューの中で、ハビーボッラー・アスギャル=オウラーディー総書記を議長として開かれた《イマームと最高指導者の路線を支持する戦線》中央評議会の会議は、同派が最近アフマディーネジャード大統領と行った会合について検証することが目的だったと述べた上で、「この会議で、〔アフマディーネジャードとの〕先の会合は原理派の結束へ向けて、政府と原理派がこれまで以上に良好な関係を築くための契機となったことが確認された」と語った。

 同氏はまた、この会議で《イマームと最高指導者の路線を支持する戦線》のメンバーらは、アフマディーネジャードとの会合には肯定的な点が多々あったことを確認したとしながらも、次のように指摘した。「もちろん、《イマームと最高指導者の路線を支持する戦線》は原理派を指導する立場にあるグループ、なかでも〔保守派の宗教指導者らの集団である〕《闘う宗教指導者協会》と《ゴム神学校講師協会》との話し合いの必要性を強調しており、このような話し合いはこれまでもつねに行われてきた。われわれは原理派の結束に向けて、原理派有力政党との話し合いを今後も継続していく」。

 《イマームと最高指導者の路線を支持する戦線》のスポークスマンを務める同氏はまた、同派が推す大統領選候補者が決まるのはエスファンド月下旬からファルヴァルディーン月初旬〔3月中旬〜下旬〕になるだろうと述べ、「全国32州で世論調査を行ったところ、原理派の候補者の中でアフマディーネジャード氏がもっとも人気が高いことが分かった。しかし、《イマームと最高指導者の路線を支持する戦線》の推す候補者を発表する段階にはまだない。発表はエスファンド月下旬か、あるいはファルヴァルディーン月初旬になるだろう」とした。

 原理派がアフマディーネジャード支持を決定したと〔一部の原理主義者が〕表明していることに関し質問を受けたサッジャーディー氏は、「原理派は、《イマームと最高指導者の路線を支持する戦線》や例えば《変化を求める原理主義者》だけではない。《ゴム神学校講師協会》や《闘う宗教指導者協会》も、われわれにとって極めて重要な位置を占めるグループだ。この二つの指導的立場にあるグループは、この問題についていまだ正式な見解を表明していない。もちろん、個々人がそれぞれの見解を表明するようなことはあったかもしれない」と回答した。

 同氏はまた、原理派内の結束を図る動きは依然として続いていると強調した上で、「いずれにせよ、アフマディーネジャード氏以外の候補者が原理派戦線内で挙がる可能性も存在する。世論調査ではアフマディーネジャード氏の人気がもっとも高いのは事実だが、しかしわれわれが候補者を確定させたとはまだ言えない。候補者を発表することは、現段階では適切ではない。すべての原理主義者が、統一の候補者でまとまることが必要だ」と語った。

 サッジャーディー氏は最後に、「われわれの戦略は原理派の結束であり、われわれが取る手段は統一候補者への支持である」と強調した。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:15868 )