「闘う宗教指導者会議」、ハータミー選挙対策本部の陣容に抗議
2009年03月02日付 Jam-e Jam 紙

【政治部】「闘う宗教指導者会議」の上級メンバーらは、ハータミー選挙本部の陣容に抗議の声を上げた。

 ファールス通信の報道によると、セイエド・モハンマド・ハータミーの正式な大統領選出馬表明と「闘う宗教指導者会議」による支持表明の後、同会議の一部有力者の間からはハータミー選挙本部の陣容に対して抗議の声が上がっているとのことだ。

 闘う宗教指導者会議のあるメンバーは、このことについて「闘う宗教指導者会議の最新の会合のなかで、アリー・アクバル・モフタシャミープールやアサドッラー・キヤーンエルスィー、マジード・アンサーリーといった一部関係者は、ハータミーの立候補に対して同会議が正式に支持を表明することに関し、暗に反対する発言を行った」と述べた。

 この人物は、事情を次のように明かしている。
この会合のなかで、モフタシャミープールとキヤーンエルスィーの二人からは、同会議に対する敬意から公然とは反対しないが、ハータミーの立候補への積極的な支持については期待しないでほしい旨、発言があった。

また会合の続きでも、セイエド・モハンマド・ハータミーの選挙本部の陣容を厳しく批判する声がマジード・アンサーリーから上がった。彼はその中で、「残念なことに、以前の取り決めに反して、今回は脇役を演じるはずだった人物が再び〔選挙本部で〕指導的立場を占めている。しかし以前の取り決めでは、ハータミー師の選挙本部長は闘う宗教指導者会議から選ばれるはずだった」と発言、さらに「ハータミー師の選挙本部は、再びイラン・イスラーム参加戦線及びイスラーム革命聖戦士機構のメンバーらによって牛耳られてしまっている」と述べた。

キャルバースチー「建設の奉仕者党が明確にハータミー支持を打ち出したことはない」

 「建設の奉仕者党」のゴラーム・ホセイン・キャルバースチー総書記は、「同党はこれまで一度も、ハータミーの立候補を明確に支持したことはない」と語った。

 ファールス通信の報道によると、キャルバースチーはドイツの「ドイチェ・ヴェレ」(電子版)とのインタビューの中で、さらに「建設の奉仕者党が決定したのは、ハータミー師が改革派の統一候補者であるべきであり、他の人物が改革派の候補者になるべきではない、ということにすぎない」と述べた。

 〔‥‥〕キャルバースチーはその上で、「現在の国の直面する状況から抜け出すためには、全勢力が一致して協力することが必要だ。もしこのことをわれわれが受け入れるならば、キャッルービーを選択することが合理的だ」と語った。

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:15970 )