怒れる学生たち、イギリス大使館前での抗議集会を計画
2009年06月23日付 Iran 紙

【政治部】テヘラン金曜礼拝での歴史的演説の中で革命最高指導者がイギリス政府の汚らわしき体質について暴露し、イラン・イスラーム共和国外相が最近の騒乱への同国の関与の詳細について指摘したことを受け、汚らわしきイギリスに対する嫌悪感がイラン全土を包み込んでいる。

 我が国の学生たちは本日(火曜日)、団結強化事務所、大学生バスィージ、独立学生イスラーム諸協会連合、そして大学生イスラーム協会連合などの学生組織の呼びかけで、イギリスがイラン内政に干渉し、最近発生した騒乱の青写真を描いていたことへの抗議として、テヘランにあるイギリス大使館前で本日16時に抗議集会を開く予定である。

「イギリス大使館前での抗議集会はアーバーン月13日の再現だ」

 「イスラーム世界学生運動」のスポークスマンは、今回の抗議集会とイギリス大使館の閉鎖を求めるイラン人学生たちの決意について、「1388年ティール月2日〔2009年6月23日〕は、イラン人学生にとってもう一つの《アーバーン月13日》〔西暦11月4日=アメリカ大使館占拠事件が発生した日〕となろう」と述べた。

 エスマーイール・タハムーレスィー氏は、イギリスがイラン内政に露骨に介入し、最近の騒乱に主導的役割を担っていることを指摘した上で、次のように述べた。「イギリスは中東で植民地主義者としての役割を担ってきたが、その手法は軍を派遣することからビロード革命を起こすことへと変化してきた。彼らはイラン、なかでも意識の高い若者や学生との対決という自らの目的を推進するために、宗教的シンボルを汚し〔※ムーサヴィー陣営が「緑」というイスラームのシンボルカラーを、自らの選挙のシンボルカラーに流用したことを指す〕、革命〔に活躍した〕人士たちを社会の道から引き離すべく努力してきた」。

 同氏はまた、どのようにイギリスに対処すべきかについて、次のように強調した。「イギリスなど、イランにとって何の役にも立たない国だ。彼らが我が国にもたらすものといえば、対立を煽り、暴動を引き起こすことでしかない。それゆえ、われわれイマームと最高指導部の路線に従う学生は、理想的には在イラン英大使館を閉鎖すべきだと考えている。そうすることで、イラン国民はイギリスが煽る分断主義的状況を甘受するような国民ではないということを、この古狐に分からせるべきだ」。

「イランの学生たちはテヘランにあるイギリスのスパイの館を閉鎖に追い込むだろう」

 独立学生イスラーム諸協会連合中央評議会元委員のアリー・ハザリヤーン氏は、「イギリスによる露骨な干渉、汚れた行為が続くようであれば、イランの学生たちはアメリカのスパイの館に対して行ったのと同じように、イランにあるイギリスのスパイの館をも閉鎖に追い込むことになろう」と警告した。

 同氏はファールス通信とのインタビューの中で、イラン内政へのイギリス政府の露骨な介入と、最近発生した騒乱での同国の主導的役割について触れた上で、次のように述べた。「汚らわしきイギリス政府は歴史を通じて、イランの多くの若者、女性、子供たちの血を流し、我が国の栄誉と進歩への道に対して多大なる妨害工作を行ってきた」。

 同氏は最後に、「現在我が国の大学で学業にいそしむ学生たちが、《アーバーン月13日》の系譜を継ぐ者たちであることに、疑問の余地はない。もしイギリス政府がイラン国民に対して汚らわしき介入・策謀を続けるようであれば、58年アーバーン月13日〔1979年11月4日〕のときと同じように、イギリスのスパイの館の排除を決行することになろう」と強調した。

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:16794 )