ミイラ化した幼児殺害に文化遺産密売業者らの影
2009年07月23日付 Jam-e Jam紙


【事件部】ミイラ化した男児の死体の映像が入ったCDが発見されたことを受け、テヘラン殺人特別予審判事は「堕落の館」で逮捕された男の取調べを行うとともに、この事件の調査にも着手した。

 モハンマド・シャフリヤーリー・テヘラン殺人特別予審判事は、ミイラ化した子供をめぐる事件について、《ジャーメ・ジャム》に次のように語った。「しばらく前、17歳の少女が家出をした。そこで、少女の両親から捜索願がテヘラン刑事検察庁に提出され、捜査警察が家出をした少女の捜索を開始した。ちょうどその頃、テヘラン治安警察の警察官らは住民からの通報で、「堕落の館」の存在を知った。それと気づかれぬよう捜査を行ったところ、前科のある一組の夫婦が「堕落の館」を立ち上げ、家出した少女たちをだましては自宅に住まわせ、少女たちを「悪用」していることが明らかになった」。

ミイラ化した死体の秘密

 テヘラン刑事検察庁第7支部の予審判事は、「情報収集の結果、警察官らは司法命令を受け「堕落の館」に立ち入り、容疑者を逮捕した。するとそこに、家出少女2人がいることを発見した。そのうち1人は、以前両親から家出人捜索願が刑事検察庁に出されていた、例の17歳の少女だった」と付け加えた。

 シャフリヤーリー氏は、「家宅捜索で数枚のCDが発見・押収され、このCDを調べたところ、その中のひとつにミイラ化した4歳の男児の映像が映っていたことが判明した。おそらく殺害された後、ミイラ化され、文化遺産の密売業者らによって売買されていたものと思われる」と付け加えた。

 同氏はさらに、「このCDを刑事検察庁に送付し、初期捜査を行ったところ、死体が撮影されたのはオルディーベヘシュト月15日(西暦5月5日)で、文化遺産の密売業者によって〔‥‥〕売り物にされていたことが分かった」と述べた。

犯罪の秘密が明らかに

 テヘラン殺人特別予審判事は、「テヘラン捜査警察身元識別チームによるCDの調査が行なわれるとともに、ミイラ化した死体の秘密を明らかにするために、容疑者夫婦の身柄を刑事検察庁に移す旨の命令が出された」と付け加えた。

 刑事検察庁に身柄を移された容疑者の男は当初、「このCDは通りでたまたま通行人から買ったものだ」と供述、しかし取り調べの続きで収集された証拠類を目にするや、「CDは古代の遺物や骨董品の売買をしている友人からもらい受けたものだ」と述べた。

 テヘラン殺人特別予審判事はさらに、「容疑者の女を取調べたところ、この女も矛盾した発言を繰り返した。これらの取り調べの結果、いくつかの仮説が浮上したが、なかでも4歳の幼児が殺害され、その後〔古代のミイラとして〕販売する目的でミイラ化されたのではないかとの説が有力となった」と付け加えた。

 シャフリヤーリー氏は、「容疑者夫婦の供述を聴取しつつ、これまでに捜査警察や刑事検察庁に捜索願が出されていた行方不明者たちの特別捜査が、実施されることになった」とも述べた。

 刑事検察庁第7支部予審判事は、「最新の捜査の結果、今回の事件に関して現在、骨董品密売業者を捜索中であるとのことだ。これとの関連で、容疑者らの私利私欲に満ちた欲望の犠牲となった4歳の子供の死体についての秘密を明らかにするために、同密売業者の特定・逮捕に向けた特別司法命令が出されたところである」と語った。

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(翻訳者:尾曲李香)
(記事ID:17047)