治安維持軍総司令官「キャフリーザク勤務の医師の死因は自殺」
2009年11月19日付 Mardomsalari 紙

治安維持軍総司令官は、「キャフリーザク拘置所に勤務していた医師の遺体の横に遺書があったことから、同医師は自殺した可能性が高い」と述べた。

 ファールス通信の報道によると、エスマーイール・アフマディー=モガッダム総司令官は、記者団の前で「この非常勤医師は、自殺したものと思われる。ただ最終的な判断は、法医学の見解を待たねばならない」と述べた。

 同総司令官はこの医師の自殺の原因について、「キャフリーザク拘置所で起きた事件について、この人物は検察庁に呼び出しを受けた。彼はその後、有罪となって刑務所に収監されることを恐れて、自殺を図った」と語った。

 アフマディー=モガッダム総司令官はその上で、「本件に関する捜査は、司法ならびに治安当局によって、今後も続けられる」とした。
〔※訳注:この事件は、キャフリーザク拘置所に勤めていた医師が不審な死を遂げたというもの。同拘置所は、当局による囚人に対する拷問やレイプ、殺人が噂され、「拘置所としての基準に満たない」としてハーメネイー最高指導者によって閉鎖が命じられた施設で、拷問・殺人の事実についてこの医師が何らかの事実を知り、そのことが原因で、拘置所内で「抹殺」されたのではないかと噂されている〕

〔中略〕

 アフマディー=モガッダム総司令官はまた、「統計的にいえば、過去8ヶ月間、強姦事件が昨年同時期比で増加したという事実はない」とも述べた。「ギヤームダシュトやラヴァーサーンで起きた強姦事件の反響が大きかったために、社会に動揺を与えてしまっただけだ」。

 アフマディー=モガッダム総司令官は「適宜かつ迅速に捜査・審理を行い、適切な時期に判決を毅然と執行することが、この種の犯罪の防止には重要だ」と強調し、さらに「警察が強姦事件の発生を把握したケースは、〔全体の〕9割にのぼる。こういった事件の捜査には、特別の仕組みが必要だ」と語った。

 同総司令官は女性をめぐる治安状況について、「主に社会に、女性の安全を守る責任がある。不適切な姿格好が、このこと〔=強姦事件の発生〕に影響を与えている」と述べ、さらに「強姦事件では、被害者自身が犯罪の温床を作っている。被害者自身が〔犯罪の〕第一歩を踏み出しているケースが大部分だ」と強調した。

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:17949 )