アフマディーネジャード大統領、テロリスト引き渡しをパキスタン大統領に要請
2010年12月22日付 Jam-e Jam 紙

我が国のマフムード・アフマディーネジャード大統領はパキスタン大統領との電話会談で、すでに身元の割れているテロリストらを可及的速やかに逮捕し、イラン・イスラーム共和国へ引き渡すよう、パキスタン治安機関に命じてほしいと要請した。

 イラン国営通信(IRNA)によると、アフマディーネジャード大統領は月曜日の夜に行われたこの電話会談において、チャーバハールで最近起きたテロ事件に関し、パキスタン政府ならびに国民が共感の意を示してくれたことに謝意を表した上で、「テロ根絶は両国国民の願いである」と述べた。

 同氏は、今回の反人道的行為によって女性や子どもたちを含むチャーバハール市民らが殉教を遂げたことについて触れ、「この犯罪行為は神の預言者の子孫らへ哀悼の意を示す儀式の最中に行われたものだ」と明言し、「こうした行為を犯した者たちは、ムスリムでないのはもちろんのこと、いかなる宗教も信じてはいないのだ」と付け加えた。

 アフマディーネジャード大統領は、パキスタンとの情報交換・二国間協力に向けた用意がイランの治安機関にはあると指摘し、「両国の協力と毅然とした行為こそ、必ずや地域におけるテロの根絶につながるはずだ」と指摘した。

 アーセフアリー・ザルダーリー氏もこの電話会談の中で、パキスタンはテロの根絶の為にいかなる協力も惜しまないと確言した。

 パキスタン大統領はアフマディーネジャード大統領に対し、〔チャーバハールでのテロ事件に対する〕遺憾の意をハーメネイー革命最高指導者、イラン国民、ならびに同テロ事件の遺族の方々に伝えてほしいと述べた。

(本記事はAsahi中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:高山奈美 )
( 記事ID:21055 )