アラブ騒乱後初めてのイラン・エジプト外相会談、開かれる
2011年05月26日付 Jam-e Jam 紙

サーレヒー外相「イランは核問題に関し、互いに対する敬意に基づいた公平かつ公正な交渉を行う用意がある」

 サーレヒー外相は第16回非同盟諸国運動外相会議の席上、「イランは核問題に関し、常に互いに対する敬意に基づいた公平かつ公正な交渉を行う用意がある」と述べた。

 イラン国営通信によると、アリー・アクバル・サーレヒー外相はインドネシアのバリで開かれた第16回非同盟諸国運動閣僚級会議で行った演説の中で、イランは核拡散防止条約に基づく自国の核の権利を利用する決意であると強調し、「イランは核拡散防止条約や大量破壊兵器に関連した条約を遵守しているが、それと同時にこれら条約に沿って、自国の権利の活用も決意している」と指摘した。

 同相は、イランの平和的核活動に対する非同盟諸国運動加盟各国の支持に謝意を示した上で、「こうした支持は、核の平和エネルギーの利用に向けた加盟各国の利益を保証するものとなるだろう」と述べ、さらに「イラン・イスラーム共和国は常に、互いに対する敬意を守りつつ、共通の利益〔の追求〕という枠組みのなかで協力することを目的に、公平かつ公正な交渉を行う用意がある」と強調した。

〔‥‥〕

イラン・エジプト外相会談、開かれる

 これまでに届いた報道によると、アリー・アクバル・サーレヒー外相は第16回非同盟諸国運動会議の合間を縫う形で、エジプトのナビール・アル・アラビー外相と会談し、メディア各社の注目を浴びた。

 ホスニー・ムバーラク政権が打倒され、エジプト市民革命が成功して以来初めてとなる両国外相による会談のなかで、両者は二国間関係改善に向けた方途について検討・意見交換し、協議継続の必要性を強調した。

 両者はまた、非同盟諸国運動をはじめとする国際会議の場で、両国が協力してきたことを前向きに評価した上で、今回の会談でこうした協力をさらに強化させることが必要だと強調し、あらゆる領域でイラン・エジプト関係を改善させることこそ、両国の国民にとって利益となると指摘した。

〔‥‥〕

大使館の再開については、まだ議論されていない

 会談後、サーレヒー外相は記者団の前に姿を現し、イラン・エジプト両国の大使館再開について、「まず、両国の関係を向上させ、その後に大使館を再開させるというのが筋だ。このことについては、まだ議論されていない。今は、このようなことを実現させるのに適当な時期が到来するよう、両国が必要な準備を行っているところだ」と語った。

〔‥‥〕

Tweet
シェア


関連記事(イラン・エジプト両外相、インドネシアで会談へ)
関連記事(エジプト政府、テヘラン行き直行便開設の用意を表明)
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:種谷悠樹 )
( 記事ID:22744 )