大統領、大学における性別分離に反対姿勢
2011年07月07日付 Jam-e Jam紙

■アフマディーネジャード大統領、大学教員らの大量退職の抑制も訴える

【社会部:キャターユーン・メスリー】〔大学行政を管轄する〕科学相は最近の発言のなかで、大学における性別分離について、新学年の初め〔=9月下旬〕から女子学生と男子学生を授業で2列に分けて座らせる案を表明した。こうした発言の一方で、マフムード・アフマディーネジャード大統領は昨日、同省に対し、この件では表面的な愚策を講ずるべきではないと訴える書簡を書き送った。

 カームラーン・ダーネシュジュー科学相は最近、各大学の学長らを集めて行われた社会文化会議において、「男女分離が可能な一般科目の授業で、分離してはならない理由などあろうか。実際、一部の授業は〔すぐにでも〕分離が可能である。これを実行して、どんな問題があるというのか」と言明していた。

 同相はさらに、「メフル月1日〔西暦9月23日〕から、男女で授業を別々に行うことが無理な場合は、授業において大学生を〔男女別に〕2列に分けて座らせることを予定している〔‥‥〕」と強調した。

 科学省のこうした決定に対し、一部の国会議員は、大学における性別分離に関する実行計画を提示するよう、〔同省に〕求めている。

 国会教育委員会のアリー・アッバースプール=テフラーニー委員長は、しばらく前から、大学における男女分離計画を侮蔑的であると考え、次のように述べていた。「教員不足といった問題を大学で抱えている状況のなかで、こうした議論を提起することは不可能である。国内の大学の基本的構造、そして大学生らの間でイラン・イスラーム的な知性や文化が高いレベルで共有されていることなどを考えれば、この問題について行われている議論は正確ではなく、実現可能でもないだろう〔‥‥〕」。

〔‥‥〕

 大学における男女分離をめぐっては、このような意見対立が存在するが、これまでの経緯を振り返るならば、こうした議論にはすでに24年の歴史があることが分かる。一部の論者は、大学における男女の分離には〔これを担保するだけの〕計画も法律もないと指摘し、また別の論者は1360年代〔西暦1980年代〕に出された文化革命最高評議会の決定にこだわりをみせている。

 こうした中、マフムード・アフマディーネジャード大統領は昨日、〔大学を管轄する〕科学相と〔医学教育を管轄する〕保健相の二人に書簡を送り、次のような指示を出した。「結果を考慮することなく、一部の大学で男女別学の科目・授業が行われる予定との話が聞こえてくるが、こうした表面的な愚策はただちに中止することが必要である」。

 大統領はまた両大臣に対し、大学の教員たちを原則もないまま次々と退職させている状況を止めるよう求める指示も出している。

 大統領は書簡で、「教員たちが原則のないまま次々と退職しているという話も聞こえてくる。文化革命最高評議会で大学教員たちの退職に関する規則が検討・承認されるまで、教員たちのいかなる解雇も控えるべきである。これら2点について、結論を報告ありたい」と記している。

〔‥‥〕

(本記事はAsahi中東マガジンでも紹介されています。)

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(翻訳者:八十嶋彩子)
(記事ID:23292)