マルジャエ・タグリードら、投石刑について見解
2012年04月11日付 Jam-e Jam紙

 「現在の状況下で、〔姦通罪を犯した既婚者に対する刑罰として〕投石刑に代わる判決を考えることはできるか」との〔メディア側からの〕ファトワーを求める質問に対し、〔シーア派の宗教最高権威である〕偉大なるマルジャエ・タグリードらが回答を行った。これより前、国会司法委員会のムーサー・ゴルバーニー委員は、〔現在国会で準備されている〕新イスラーム刑法では投石刑の規定が外され、同第223条にもとづき、この件〔=投石刑に代わってどのような刑罰を科すか〕についてはイスラーム法学者ならびに「法学者の監督者」〔※最高指導者のこと〕による有力な判断(ファトワー)が参照されることになるだろう、との見方を示していた。

 イラン学生通信(ISNA)はこの件について、〔マルジャエ・タグリードらに〕次のような質問を行った。すなわち、
現在、投石刑の執行はイスラームとクルアーンの敵たちによって、聖法の法規定を弱体化させるための口実に使われている。現在の状況下での投石刑の執行について、ご自身のご見解を乞う。また、〔既婚者の姦通罪に対して投石刑を科すという〕このハッド刑〔※クルアーンやハディースに言及され、裁判官の裁量によって量刑を加減することのできない身体刑〕はクルアーンには表面上の根拠が存在しないことから、果たしてこの刑罰は永久不変のハッド刑の一部と理解されるのか、それとも時間や場所に応じて、その代替を置くことは可能ではないのか、その点についてのご意見如何。

 アーヤトッラー・ヌーリー=ハメダーニーはこの件について、「ご質問の件につき、以前にも回答したように、神の判断は変更不可能であるが、しかしその執行のあり方については、聖法の主宰者の見解次第である」と述べた。

 アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーも、「われわれが前にも言ったのように、現在の状況下では、〔投石刑の〕代わりを置くことができる」と説明した。

 アーヤトッラー・ジャアファル・ソブハーニーも、この件について次のように強調している。

既婚者の男女による姦通の証明には、大抵の場合不可能な条件、つまり婚姻関係にない男女が同衾している様子が、4人の人物によって目撃されねばならない、という条件が課せられている。また、〔刑罰を〕軽減するための方法も存在する。例えば、もし罪人が投石刑が行われる穴から逃れた場合、それを追跡することはハラーム(禁止)である〔=わざと逃げやすい穴を掘って、罪人を逃がすことができる〕。また、聖法の主宰者がこうした方法での判決の執行は困難であると感じた場合、他の方法でハッド刑を執行することができる。

 これに対して、アーヤトッラー・アラヴィー=ゴルガーニーは次のような見方を示している。

聖法の主宰者が、判決の執行がイスラームの弱体化とそれへの不敬を生じさせ、宗教の原理原則に対して害悪をもたらすと判断するならば、それを変更することができる。しかし投石刑の判決という原則は、たとえクルアーンに明確な形で言及されていなくとも、イスラーム法学において確立されており、この判決の原則〔そのもの〕を変えることはできない。

 アーヤトッラー・ムーサヴィー=アルダビーリーも、「投石刑の刑罰を変えることはできない。しかしもしその執行がイスラームとイスラーム教徒の公益に反するならば、全権のイスラーム法学者はそれを執行しないことも可能である」と説明した。

 最後にアーヤトッラー・ホセイニー=ザンジャーニーがこの件について、次のように語っている。

もし民衆の通念が整っていないといった原因が元で、社会における判決の執行がイスラームの信仰ならびに原理の弱体化を惹起すると、全権のイスラーム法学者が判断するならば、そうした場合にあっては、イスラームの保全が重要となり、判決の執行は〔民衆の〕信仰が固まるまで、猶予される。


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(翻訳者:ペルシア語記事翻訳班)
(記事ID:26076)