15歳で化粧:イラン人の化粧品にかける年間費用は20億ドル(3)
2012年06月21日付 Jam-e Jam 紙

 「グローバル・スタディー」が2008年に行った調査によると、化粧品の世界市場におけるアメリカ合衆国のシェアは約382億ユーロであった。化粧品市場における日本と中国のシェアは、それぞれ237億ユーロ、及び82億ユーロである。

 ヨーロッパの総シェアは635億ユーロであり、最大のシェアを誇っている。ヨーロッパ諸国の内訳を見ると、ドイツが117億ユーロで一番のシェアを誇り、続いてフランス(104億ユーロ)、イギリス(100億ユーロ)、イタリア(88億ユーロ)、スペイン(74億ユーロ)の順となっている。

8億ドル相当の密輸化粧品が国内に流入

 他方、イラン人女性たちの間での化粧品人気の高まりは、密輸という名の問題を引き起こしている。

 イラン当局の発表によると、年間8億ドルもの密輸化粧品が国内に流入しているという。その一方で、衛生上問題のない化粧品の国内への合法的輸入は、平均して1億5千万ドル程度で、国内生産はその10%にも満たないとされる。

 こうした化粧品人気は、密輸にとって格好のお膳立てを用意するものとなっており、非公式の統計によると、イラン市場に存在する化粧品のうち、信頼できる合法的な経路から国内に流入したものはたったの10%にすぎず、90%は密輸という形で、品質や製造方法、保管の仕方に関するチェックがなされないまま、不法に国内市場に浸透している。

 イラン人女性たちの間では、化粧品の使用はきわめて多くの支持を集めているため、イラン人女性の化粧品の年間消費額は、世界の化粧品市場1600億ドルのうち約12億ドルを占めるまでになっており、このうち10億4千万ドルは密輸品が占めているのである。

つづく


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( 翻訳者:8409161 )
( 記事ID:26869 )