道徳モデルを無視する若者たち:女のような格好の男が増加中(上)
2012年10月27日付 Mardomsalari紙

【著:エラーヘ・エブラーヒーミー】

 男の顔を見れば男らしい顔を見、女のような顔を見るようなことはなかった時代があったのを、読者諸氏はご記憶だろうか。昨今、女のような外見の男を巷で頻繁に見かけるが、もし彼らがスカーフを頭に纏っていれば、彼らを女と区別するのは難しいだろう。しかし残念なのは、こうした不快な事実が実際に社会に存在するということであり、それらは社会的な病理として理解することが可能なのである。

 ここ数年よく言われていることだが、イランでは化粧品の使用が極めて多く、イランはこの分野で〔一人あたりの化粧品使用量の?〕第1位を獲得していると指摘する者すら、一部にはいるほどだ。そして男の化粧品使用も、たとえ女より多くはなくとも、けっして稀なことではないのである。

 ご自身の周りをよくご覧になれば十分だろう、眉毛を抜くばかりか、若い娘たちのように、あらゆる化粧道具を使いこなすような男すら見かける。

 社会問題の専門家であるアスガル・モハージェリー氏はイラン労働者通信(ILNA)のインタヴューで、男性、特にティーンエイジャーや若者たちに化粧品を使用する傾向がある理由について、次のように述べている。「残念なことに、社会やメディア、家族は子供たちやティーンエイジャー、若者たちについて認識を誤っている。というのも、社会的・文化的世界や人口構造、大都市部での生活等の変化によって、子供時代や青年期が終わる年齢にも変化が生じているからだ」。

 同氏は、我が国の若者は生産の分野で活動を始める〔=労働力として社会に出る〕前に、消費主義に傾倒してしまう傾向にあると指摘し、次のように続けた。

残念なことに、我が国の若者たちは自らの社会的アイデンティティーを獲得せずに、この問題に対してまったく縁遠くなっている。というのも、彼らは生産の分野での役割を与えられず、そのために彼らには責任感というものが希薄で、彼らからは無責任さが感じられるためだ。他方、覇権体制〔=欧米諸国〕は、自らの好みに合わせて周辺諸国が行動し、そこから得られた利益が自らのもとに流れ込むよう、常に計画を立てている。つまり〔欧米諸国にとって〕最もよいのは、各社会・年齢集団を消費主義的な存在に変えることなのである。そしてアイデンティティの危機と無規律な消費モデルに陥っている第三世界の国々は、〔欧米諸国の資本家にとって〕最高の選択肢と映っているのだ。

つづく


(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

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(翻訳者:8410111)
(記事ID:28093)