イラン国内のHIV/エイズ感染が低年齢化:感染年齢、20歳以下に
2012年11月29日付 Mardomsalari紙

 全国エイズ委員会の委員を務めるマスウード・マルダーニー博士は、先だって行われた調査結果を引用し、ISNA(イラン学生通信)に対して「2年前に国内で行われた調査結果によると、エイズ感染者の若年化が進み、20歳を下回るようになっている。また、この病気に感染しているのは、主に20代から40代の若年層である」と述べた。

 こうした中、国の保健関係者らの間でこれまでになく懸念されていることに、エイズに感染している女性の増加や感染経路の変化があり、危険な性的関係によるエイズ流行の第3波到来が取り沙汰されている。というのも、現在の我が国の人口構成においては若年人口が多いからだ。向精神薬の使用増加と、それが間接的にもたらす不適切な性的関係の危険性が、こうした懸念をさらに深刻なものにしている。

 実際マルダーニー博士によると、女性のエイズ感染者は10年前に比べ約10倍に増加しており、男性よりも速いペースでこの病に罹患しているという。同博士は、このことはHIV/エイズの感染経路が麻薬常用者たちによる注射針の使い回しから、性交渉によるものに変化していることの証左であるとみており、この国の人口を最も多く占めている若年層にとって極めて危険な状況であるとの認識を示している。

 マルズィーエ・ヴァヒード=ダストジェルディー博士は保健省の舵取り役に就いた最初の頃、イランにおけるエイズ問題は「休火山」状態にあるとし、感染経路の変化や女性感染者の増加問題などに警告を発していた。当時、同博士は次のように述べていた。「注射針の使い回しによるエイズ感染の増加は何とか制御することに成功している。しかし一方で、性交渉による感染は恐ろしい速さで増加している」。

 ヴァヒード=ダストジェルディー保健相はまた、売春婦を介したエイズ感染に懸念を示し、以下のように述べている。「どんな人も、特にストリートガールの女性は、〔エイズに感染していると〕平均で5人に〔エイズを〕感染させる可能性がある。もし不健全な性的関係によるエイズの拡大傾向がこれからも続くようなことになれば、将来的に我が国は深刻な問題に直面することとなろう」。

 保健省エイズ課課長のアッバース・セダーガト博士もまた、女性のHIV/エイズ感染の増加に懸念を表明し、「イランにおけるHIV/エイズ感染の最大の原因は、依然として注射による麻薬濫用であるが、全国レベルで実施された〔最近の〕疫学調査は、危険な性的関係によるエイズ感染の症例数や、女性のエイズ感染者数が増加しつつあることを警告する内容となっている」と述べている。

 同氏はまた、90年〔西暦2011/12年)になってエイズ感染のモデルが激変し、性交渉によるそれが増加したと強調した上で、昨年の感染例のうち20%が、危険な性交渉によるものであると指摘している。

イラン国内における最新のエイズ統計と未確認の症例

 いずれによせ、〔全国の〕医科大学や保健所が今年のファルヴァルディーン月〔西暦2012年3月~4月〕に収集したデータによると、国内には合わせて24,290人のHIV/エイズ感染者が確認されており、そのうち90.8%が男性、9.2%が女性だとのことである。

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(翻訳者:8406055)
(記事ID:28429)