欧米の新たな制裁、放送局にも波及:プレスTVとヒスパンTV、ヒスパサットから排除
2012年12月22日付 Mardomsalari 紙

 スペインの衛星運用を行うヒスパサット社は金曜日(12月21日、イラン暦デイ月1日)、イランの英語放送局プレスTVとスペイン語放送局ヒスパンTVを、イラン国営放送総裁に対する制裁なるものを理由に、スペインならびに南米で行っている衛星放送のリストから排除した。

 イラン学生通信(ISNA)のテレビ・サービス部が伝えたところによると、〔ユーテルサットに続いて〕ヨーロッパのもう一つの衛星運用会社が、言論の自由に反する措置として、イランの国際テレビ放送局に対する妨害行為に出た。

 プレスTVは「スペインのヒスパサット社は金曜日(デイ月1日)から、プレスTVとヒスパンTVを衛星放送より排除した」と発表した。同社はまた、別の衛星運用会社であるオベロン社に対して、イランのこれら二つの国際放送局の電波配信を停止するよう命じた。

 オベロン社は「プレスTVとヒスパンTVの放送配信の中止は、以前イランの複数の衛星放送チャンネルやラジオステーションの配信を停止したフランス・ユーテルサット社の措置を受けたものである」と述べている。

 同社はまた、これらのチャンネルの衛星放送からの排除は「EUの規則の拡大解釈を根拠」としたものだと述べている。オベロン社によると、EUはイラン国営放送総裁をブラックリストに載せており、そのためヒスパンTVとプレスTVの配信も停止されなければならないのだという。

 しかしながら、ヒスパンTVは正式にスペイン国内で〔放送事業者として〕登録されており、同国のメディア法令に則って活動している。他方、EUは以前プレスTVに対し、EUの対イラン制裁は同国のメディアには適用されないだろうと伝えていた。

 ユーテルサット社はヒスパサット社の株の一部を所有している。なお、ユーテルサット社のフランス=イスラエル人実行役員は、ヨーロッパにおけるイラン・メディアに対する最近の一連の妨害行為に関与していると目されている。

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( 翻訳者:8409020 )
( 記事ID:28723 )