遊牧地に頻発する家畜ドロボー(1):遊牧民減少の一因に
2013年05月08日付 Jam-e Jam紙


【ジャーメジャム・オンライン】イラン国内の遊牧部族民らは、行政サービスや教育、衛生面など多方面で多くの困難や不足に直面し苦難に耐えてきた。さらに近年の遊牧民らの家畜の盗難被害の増加は、彼らの苦難を倍増させている。

■ここ何年かで盗難が激増:家畜「強盗」も

羊とヤギの群れが、遊牧部族民らの唯一の資本である。遊牧民はこれらの家畜によって生計を立てているのだ。しかし、盗難に遭い彼らのわずかな資本が失われてしまうことへの恐れは、冬営地で過ごしている間、そして、特に夏営地に向かって移動する道中でつねにつきまとう。

しかし、懸念すべき点は、これら前例のないほどの家畜の盗難の増加が、近年見られるようになった現象であるということである。そして、ときには、凶器をもった強盗事件まで発生する。


■遊牧民の定住化の加速

問題は、これらの家畜の盗難が、遊牧部族民らの暮らしの平穏や夜の眠りを奪うというだけにはとどまらず、多くの遊牧民たちに父祖の時代からの暮らしを手放すという選択を強いているということである。これまでの遊牧生活の現状や困難よりも、定住して僅かな財産を保持する生活を受け入れたのである。

厳しい現状により、国内の遊牧民人口は毎年、減少の一途をたどっている。[イラン南西部、フーゼスターン州とファールス州の間に位置する]コフギールーイェ・ボイェルアフマド州の遊牧部族民の半分が遊牧生活をやめ、街や村での暮らしを選んだ。人口は増加しているにもかかわらず、同州の遊牧部族民は、1967年には2万2000世帯だったが、近年では1万1000人にまで減少している。

(2)へつづく

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(翻訳者:8400001)
(記事ID:29918)