ラフサンジャーニー、大統領選に立候補:マシャーイー、ジャリーリーも
2013年05月12日付 Jam-e Jam 紙

 大統領選の立候補受付が、昨日夕刻、締め切られた。締め切り前の最後の瞬間、アーヤトッラー・ハーシェミー=ラフサンジャーニー〔公益判別評議会議長、元大統領〕とエスファンディヤール・ラヒーム=マシャーイー〔アフマディーネジャード大統領顧問〕が立候補登録を行い、また締め切り前の数時間前にはサイード・ジャリーリー〔国家安全保障最高評議会書記〕が立候補登録を行った。彼らの立候補によって、前代未聞の数に達したその他の〔有力〕立候補者らによる立候補にも影響が及び、選挙を前にした〔政界の〕構図にも大きな変化が生じることとなった。

 昨日、国家選挙本部は歴史的な瞬間を目撃した。有力者らがほぼひっきりなしに同本部を訪れたからだ。特に〔立候補受付終了までの〕最後の数時間は、数分に一度、政治的・経済的著名人が立候補登録をしたことが伝えられるほどだった。

 昨日内務省を訪れ、立候補登録を行った有力者の中には、モハンマド・バーゲル・ガーリーバーフ、アリー・アクバル・ヴェラーヤティー、マヌーチェフル・モッタキー、アリー・アクバル・アブートラービーファルド、モハンマド・シャリーアトマダーリーらいるが、彼らはそのほんの一部にすぎない。

 こうして、しばらく前から大統領選への出馬の噂が流れていた人物のほぼすべてが、自らの立候補の意思を確定的なものにしたわけだが、彼ら以外にも、これまで出馬が取り沙汰されてこなかったにもかかわらず、恐らくは立候補受付最終日に義務感に促される形で、選挙本部に姿を現し、立候補登録を済ませた者たちがいた。

 サーデグ・ハリーリヤーン農業ジハード相、ラーミーン・メフマーンパラスト外務報道官、ダーヴード・アフマディーネジャードアリーアクバル・ジャヴァーンフェクルエブラーヒーム・アスガルザーデタフマーソブ・マザーヘリー元中央銀行総裁、国民信頼党党員のジャヴァード・アターアト、建設政権〔=ラフサンジャーニー政権〕で石油省次官を務めたモハンマド・アリー・イーザディー、第9政権〔=第一次アフマディーネジャード政権〕で福祉相を務めたパルヴィーズ・カーゼミー、ガディーリー・アビヤーネ、そして「闘う宗教指導者協会」中央評議会委員のホッジャトルエスラーム・セイエド・アボルハサン・ナッヴァーブらである。

 モハンマド・レザー・ラヒーミー第一副大統領も、大統領選への立候補を届け出た人物の一人である。ただし、彼自身が立候補登録を行うために内務省選挙本部に姿を現すことはなかった。

 しかし、昨日内務省選挙本部を訪れ、これまでの政治的構図を一変させたのは、政治アナリストらによれば、最後に立候補の届け出を行った人たちであった。アーヤトッラー・ハーシェミー=ラフサンジャーニーの立候補登録によって、彼より前に立候補登録を済ませた改革派の人物、例えばモハンマド・シャリーアトマダーリーなどは出馬を取り止めるものと思われる。さらにまた、ヴェラーヤティーやアーレフといった人物も、ハーシェミー=ラフサンジャーニーのために出馬を取り止める可能性があると、一部で報じられている。

 同様に、すでに立候補登録を済ませた公益判別評議会戦略研究所所長のハサン・ロウハーニーは昨日、アーヤトッラー・ハーシェミー=ラフサンジャーニーの立候補登録直後に、自らの立候補辞退を表明した。

 他方、ジャリーリーの出馬によって、ザーカーニーやバーゲリー=ランキャラーニーといった人物が彼のために出馬を辞退する可能性がある。

 アブートラービーファルドやハッダードアーデル、ガーリーバーフ、モフセン・レザーイーなどの原理派のその他の人物は、原理派の票田を一部確保している候補者として、〔立候補を辞退せず〕自らの運試しを行う可能性がある。

 その一方で、政権関係者たちも大挙して選挙戦に立候補している。そうすることで、政権側にとって意中の人物が護憲評議会による資格審査を通る可能性が高くなるとの思惑があるようだ。ただし護憲評議会は、立候補者の資格審査ではもっぱら法に基づいて判断し、公益上の配慮から法を曲げるようなことはしないことをはっきりと表明している。

マシャーイー:立候補資格が認められなくとも、法に従う

 昨日、立候補受付の最後の瞬間である18時に内務省を訪れたエスファンディヤール・ラヒーム=マシャーイーは、記者団に「選挙が盛大に行われるために、選挙戦に臨むことにした」と述べた。

 異例なことに、マフムード・アフマディーネジャード大統領が、立候補登録の際にマシャーイーに同行した。

 イラン学生通信の報道によると、マシャーイーは「もし護憲評議会によって立候補資格が認められなかった場合、どうするつもりか」との某記者の質問に対し、「われわれは皆、法律に服さなければならない。すべての機関は法律に従わなければならないし、私も法律に従う」と答えた。

 同氏はまた、立候補登録がハーシェミー=ラフサンジャーニーと同時になったことについて、「革命最高指導者は、あらゆる考え方の人物が選挙に参加すべきだと仰った。この出馬〔=ラフサンジャーニーの出馬〕は革命最高指導者の宣言に適うものだ」と述べた。ラヒーム=マシャーイーはまた、大統領が彼に同行したことについて、大統領はそのために、8年間の在任中ではじめて休暇を取ったと述べた。

〔‥‥〕


(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:29950 )