男のおしゃれはイラン・イスラミック・モードで(1):ファッション服飾国民財団が新デザインを募集
2013年06月06日付 Jam-e Jam 紙
ファッション服飾国民財団による[女性向け]ファッション・フェスティヴァル(イラン繊維アパレル業界情報サイトhttp://www.nasajinews.com/より)
ファッション服飾国民財団による[女性向け]ファッション・フェスティヴァル(イラン繊維アパレル業界情報サイトhttp://www.nasajinews.com/より)

【同紙5面】第1回男性向け高級ファッション服飾・フェスティヴァルが、[イスラームの風紀と文化に]≪ふさわしい≫デザインを紹介する目的で近日開催される予定である。

このフェスティヴァルは、過去2年間、女性向けのファッション服飾のデザイン化と提案を目的としたイベントと展示会の開催を主軸としていた。しかし、男性向け衣服の生産において拡大しつつある市場規模に着目し、男性ファッションのイベントも独立した形で開催されることになった。 ファッション服飾国民財団の政策評議会メンバーであるハミード・ゴバーディー氏は、これについてジャーメ・ジャム紙に以下のように述べた。

これ以前に行われていた全ての活動が女性向けファッションの分野であったことから、他の分野にも目を向ける試みが行われた。去年のエスファンド月(2013年2月19日~3月20日)にファジュル[※1]・ファッション服飾・フェスティヴァルで始まった第一歩によって、女性向けファッションに加え、子供服や男性向け衣服のデザイナーたちも含めた他の分野からの参加も呼びかけられた。

※訳注1:「夜明け」を意味する「ファジュル」は、イスラーム革命成立[2月11日]前の10日間を指し、毎年この期間にさまざまな記念イベントが行われる。

 ゴバディー氏は、さらに以下のように話した。

これまでの調査によって、男性のファッションでも広範な市場があることが分かった。そのため、この分野[男性向け衣服]の高級ファッションを紹介するイベントを女性ファッションとは別個で開催することを決定した。これに的を絞って準備が進められたのである。まもなく募集がはじまるだろう。

 ゴバディー氏の発言によれば、イラン的デザインと創造性とは、イラン式の縫製、イラン的かつイスラーム的なスタイルを備えていること、社会においてそのデザインが用いられと既存の衣服に取って替わる力があることは、産業的生産力、その他男性向け衣服のデザインのために考慮される様々な基本要素のことであろう。

 ゴバディー氏は、「男性向け衣服への進出において、どの程度、民間のブランドと意見交換したのか」という質問に対し、「専門家の意見を聞くために現在までに男性アパレル業界の30ブランドの代表者と会合を重ねてきた。同イベント開催の周知と参加への呼びかけが行われる前に、はっきりとした目的を備えたより専門的な募集をデザイナーらに提示するためにも、衣服業界の専門家らの意見を取り入れようと努力を行ってきたのだ」と答えた。

■まずはデザインありき

ゴバディー氏によれば、同フェスティヴァルはデザイナーを、もしくは生産者らを中心に開催されると説明しながら、以下のように語った。

この画期的なイベントにおいて、目下デザインに関する検討を進めている。それは新たなデザインを世に提案するための実験的フェスティヴァルなのである。我々は、男性用衣服において、ほぼ完全に非イラン的デザインの消費者になってしまっている。現在の状況もその繰り返しであり、我々は長年この問題に直面している。そのため、最初の第一歩となるのが、新たなデザインとそれを社会へと提案することなのだ。もちろん、それらは社会において利用価値があるものでなければならない。つまり、もし全ての条件を満たしていたとしても社会において実際に利用され得るものでなかったら、間違いなく生産において問題に直面することになるだろう。


(2)につづく

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:8410105 )
( 記事ID:30401 )