ジャラーリーザーデ「多様な民族出身者を閣僚に起用することが団結強化をもたらす」
2013年07月23日付 Mardomsalari 紙

 ある改革派の政治活動家は、「選挙で夢破れた者たちが、ポピュリズム的で反民主主義的な方法によって、閣僚選出にあたって自らの意見を〔次期大統領に〕押しつけようと躍起になっている。彼らは、国民によって選ばれた大統領が自身の目標や計画を実現させることを、阻もうとしているのである。国民が次期大統領に票を投じたのは、そうした目標や計画のためだったにもかかわらず、である」と述べた。

 ジャラール・ジャラーリーザーデ氏はイラン労働通信とのインタビューの中で、次期政権の特徴について言及したうえで、「大統領は閣僚を選出するにあたって、完全な自由をもち、自身と同じ考え、同じ思想を有する人物からなる内閣を組織すべきである。ハータミー政権の経験が示したのは、同師と意見を同じくしていない一部の閣僚の存在が、同政権が自らの目標を完全な形で果たすのを阻む原因となった、ということである」と述べた。

 同氏はまた、〔‥‥〕大統領は脅迫的な雰囲気の影響下に置かれるべきではないと強調しつつ、「大統領は内閣のメンバーを決定・選出するにあたって、完全な独立性を保つ必要がある。なぜなら、彼は閣僚の選出に責任があるからである。もし各派閥が意中の人物を好き勝手に政権に押しつけるようなことになれば、政権は自らの目標を果たすことができなくなってしまうだろう」と語った。

 ジャラーリーザーデ氏は、さまざまなグループが選挙でのロウハーニー師の勝利に関わったと指摘した上で、「次期大統領はこれら全てのグループに、一定の配慮をすることが必要だ。選挙でのロウハーニーの勝利に重要な役割を演じた人物を無視することはできない。次期政権は国民から支持され、それぞれの分野で秀でた能力をもつ人物を起用すべきである」と述べた。

〔‥‥〕

 改革派の政治活動家である同氏は、次期政権に対する期待について、

ロウハーニーは、ここ数年間看過されてきた、例えば民族問題のような諸問題に対して、より注意を向けるべきだ。スンナ派信徒が多く住む地域でのロウハーニー博士の得票率が注目に値するレベルだったことを考えるならば、〔少数民族・宗派出身者を要職に起用すべきではないという〕これまでのタブーを破り、国内における憲法の適正な実施に向けて、どの民族の出身者であるかにかかわらず、見識の高い人物を〔要職に〕起用してもらいたいと、私は考えている。なぜなら、これは何にも増して、国内の団結強化につながるからである。

 と述べた。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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