「モウラーナーの日」、制定されただけ?
2013年09月30日付 Hamshahri 紙


本日メフル月8日[9月30日]は、イランの暦では、《モウラヴィー記念日》[※1]と定められている。

※訳注1:13世紀の神秘主義詩人。イランでは、「モウラーナー/モウラヴィー」、トルコでは「メヴラーナ」の尊称で呼ばれ、世界的には「ルーミー」の名で知られる。

ユネスコによって「モウラーナー年」[Year of Rumi]と命名された2007年 [生誕800年にあたる] 以降 、「ホイ~コンヤ~ニーシャープール」「ホイ~コンヤ~シーラーズ」〔※2〕のつながりを中心とした盛大かつ様々なプログラムが催された。しかし、ここ数年はそのような記念行事開催の知らせは耳にしない。

※訳注2:これらの都市は、いずれも名の知られた古典詩人らを輩出・廟を擁し、互いに姉妹都市協定を結んでいる。
現在のトルコ内陸アナトリア地方の都市「コンヤ」は、モウラーナーが生涯の大半を過ごし没した地。また、モウラーナーが己が師として崇め、神秘主義的愛の詩(のち『シャムセ・タブリーズィー詩集』)を捧げたシャムセ・タブリーズィーは、イラン北西部の「ホイ」に廟がある。

なお、イラン南西部の「シーラーズ」は、13-14世紀のイラン二大詩人ハーフェズとサアディーを輩出し、廟は一大観光地。さらに、イラン北東部の都市「ニーシャープール」は、神秘主義詩人アッタール(12-13世紀)や、大数学者・天文学者でもあった詩人オマル・ハイヤーム(11-12世紀)を輩出。


今年も、この日のモウラーナー記念行事は1つしか行われないようだ。もちろん、目下、《シャムセ・タブリーズィー‐モウラーナー財団》では、月例講演会が開催されており、同講演会において「モウラーナーという鏡に映るシャムス」をテーマとした一連の講演 がシャムス研究者とモウラーナー専門家らを講師として、毎月開かれている。

今日は、モハンマドアリー・モヴァッヘド氏〔神秘主義者研究家・歴史家〕、メフディー・モハッバティー氏〔作家・イラン文学者〕、アッバース・キアロスタミー氏〔映画監督〕やホッジャトッラー・アイユービー氏といった面々による講演が開催される。

《シャムセ・タブリーズィー‐モウラーナー財団》会長を務めるホッジャトッラー氏は新政権においてイラン映画協会会長に任命され、先日から同協会での業務も開始した。

ISNA(イラン学生通信)によれば、イランではサーディーやハーフェズといった詩人の場合、ハーフェズ研究やサーディー研究の名を冠する諸機関が存在し、それらの詩人の日を主催している。また、フェルドゥスィーの場合にはトゥース[※3]で、ハイヤームやアッタールについてはニーシャープールで、少なくともこれらの都市の関連機関によって、催しが行われている。

※訳注3:イラン北東部の「トゥース」には民族叙事詩『シャーナーメ(王書)』(1010年頃)をした詩人フェルドゥスィーの廟がある。

しかし、モウラーナーは、廟がコニヤにあるためなのだろうか。イランにおいて、この詩人の記念行事を国際的な形で開催する予定の機関や団体は今のところないようだ 。

これに対し、トルコでは、コンヤにモウラーナーの廟を擁していることから、この詩人をトルコの詩人として紹介し、彼の(代表作である)『精神的マスナヴィー』の翻訳を世界の著名人らに送っている。そして、このような政策のために、多くの外貨予算が計上されているのである。

[…]

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参考記事(「「モウラーナーがイラン人であることに議論の余地はない」:モウラーナー生誕800年記念国際会議での記者会見で」)
参考記事(「ユネスコ・「ルーミー年」主催国にイランの名がないのは、何故?」)
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( 翻訳者:8410068 )
( 記事ID:31624 )