アフマド・ハータミー:「反ヴェラーヤテ・ファギーフに死を」のスローガンは廃止不可能
2013年10月12日付 Jam-e Jam 紙

 テヘラン臨時金曜礼拝導師のアフマド・ハータミー師は、内側から沸き起こってくる団結の重要性について強調したハーメネイー最高指導者の最近の指導について触れ、「事実、国内の団結こそ、敵に対する最も強力かつ価値の高い武器である。こうした団結があってこそ、さまざまな陰謀にも立ち向かうことが可能となるのだ」と述べた。

 イラン国営放送報道センターが伝えたところによると、ホッジャトルエスラーム・ヴァルモスレミーンのセイエド・アフマド・ハータミー師は昨日のテヘラン金曜礼拝での説教で、ヴァリーイェ・ファギーフ〔※イスラーム教徒の後見人としてのイスラーム法学者、最高指導者〕こそ人民の団結の中心軸であるとの見方を示した上で、「我が人民は憲法に賛成票を投じた。このこと〔の価値〕に疑念を挟み込む余地はない。また、憲法改正の際に強調された、イスラーム主義、〔イスラーム法学者の〕監督・後見、共和国主義、そして国の正式な宗教〔としてのシーア十二イマーム派〕の諸原則も、このこと〔=人民投票の価値〕を認めている。それゆえ、《反ヴェラーヤテ・ファギーフ(イスラーム法学者の監督)に死を》〔のスローガン〕は、イスラーム革命の存在証明そのものなのである」と述べた。

 テヘラン金曜礼拝導師はこのスローガンについて、さらに詳しく次のように述べた。

《反ヴェラーヤテ・ファギーフに死を》のスローガンは、《イスラーム体制の転覆を試みている者に死を》の意である。このスローガンはイマーム〔・ホメイニーがイランの最高指導者だった〕10年間続けられてきたものであり、その後も〔ハーメネイー〕最高指導者の前で継続的に唱えられてきた。神の望みに従い、このバイア〔=臣従の誓い〕はこれからも続き、我が人民の口から唱えられなくなるようなことはないだろう。

〔‥‥〕

 アフマド・ハータミー師はさらに、「われわれはアメリカを嘘つきの政府、偽善的で約束を破る政府だと考えている。彼らは最近、笑みを浮かべて、交渉を歓迎するなどといい、また制裁がイランを説得して交渉のテーブルに就かせたなどとうそぶいている」と続けた。

 同師はその上で、「嘘もいい加減にしてほしい。米大統領はネタニヤフとの会談で、軍事攻撃を含むあらゆるオプションをテーブルの上に置いてある、などと言っているのだ。しかし、イラン国民もまたあらゆるオプションをテーブルの上に置いてあるのだということを、彼らも知るべきだ」と語った。

 アフマド・ハータミー師はさらに、「嘘つきの米大統領は、『われわれは〔イランの〕レジーム・チェンジを求めてはいない』などと言っているが、彼らは35年間にわたって、体制変更を追求し、それに失敗してきたのである。その一例が、88年の反乱〔=2009年大統領選後の騒擾〕における反乱分子への支援だった」と指摘した。

 同師はイラン人民のアメリカに対する嫌悪の念の根拠はこの問題にあるのだとし、「もしわれわれがリストを作れば、アメリカの嘘と偽善は何ページにもわたるものとなろう。《アメリカに死を》のスローガンが続けられている秘密も、彼らの偽善と虚偽が続けられていることにあるのである」と述べた。

 同師はその上で、「このスローガンはイマーム〔・ホメイニーが最高指導者だった〕10年間、イマームの御前で唱えられてきた。イマームはメッカ巡礼者らに対する最後のメッセージの中で、46回も嫌悪の念をもってアメリカに言及した。その理由は明らかだ。アメリカは大悪魔なのである」と語った。

 ハータミー師は次のように明言した。

イランに対するあらゆる陰謀にも、アメリカの陰がはっきりと映っている。それゆえ、われわれには理がある。この論理に基づいて、われわれは《アメリカに死を》を口にしているのである。アメリカ人、そしてこのスローガンを片づけてしまおうなどと考えている者たちが知らなければならないのは、このスローガンはイラン国民の抵抗の象徴だということである。アメリカの悪さが続く限り、この偉大なるスローガンはイラン人民の中に生き続けるだろう。

 同師は続けて、「外交官たちは自らの仕事をするべきだ。我が国の外務省も、自らの職責を果たすべきだ。〔‥‥〕われわれが信じているのは、〔アメリカに死をというスローガンが外交交渉を阻害するのではなく〕逆にこのスローガンは我が国の責任者たちの拳を強めてくれるということ、より強い力でアメリカに対峙することを可能にしてくれるということである」と指摘した。

 同師はアメリカとの関係〔改善・正常化〕を最終的に判断するのは最高指導者であるとした上で、「たとえいつの日か、最高指導者の指示によって、〔アメリカとの〕交渉ならびに関係〔改善・正常化〕が行われるということになっても、われわれのアメリカに対する嫌悪が消滅するようなことは断じてないだろう」と述べた。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

Tweet
シェア


関連記事(革命防衛隊総司令官、「アメリカに死を」スローガン中止をめぐる問題を批判)
関連記事(ラフサンジャーニー「イマームは『アメリカに死を』のスローガン廃止に同意していた」)
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:31861 )