イラン性転換事情:男性から女性への転換が多い傾向に
2013年10月27日付 Mardomsalari紙

 テヘラン州法医学庁の精神医学診察部門の所長は、イランにおける性転換をめぐる状況について説明した上で、「男性性から女性性への性転換は、女性性から男性性への性転換の約8倍である」と述べた。

 メフディー・サーベリー博士はメフル通信とのインタビューで、次のように述べた。

イラン法医学庁の精神医学診察部門の仕事の一つは、性同一性障害を訴える人々の訴えについて調査することである。もちろん、こうした人たちは、性的逸脱者やその他の障害が原因でこのような症状を示している人々とは区別しなければならない。性同一性障害はイランでさほど広まっているわけではなく、5万人から10万人に1人がこの障害を患っており、症状は幼少期から青年期の始めの頃までに現れる。こうした人たちは生まれてきた時の性で生活していくことが困難である。

 同氏はさらに、

〔‥‥〕性同一性障害は精神的な障害として認知されており、法医学庁が認めれば、こうした人たちは裁判所から性転換の許可を得ることができる。こうしたことは、国内では30年前から行われており、近年では環境の整備が進んできた。以前は、これ〔=ある人が性同一性障害を有しているかどうか〕については個人的な意見が幅を利かせたり、あるいは1〜2名の精神科医による証明によって、個人〔医〕が性転換手術を行ったりしていた。

 と付け加えた。

〔‥‥〕

 サーベリー博士はイランでの性転換手術の施術数について、
平均として、我が国では毎年この障害の新たな症例が約60件が報告されており、それらの診断手続きは法医学庁で行われている。これら60件のうち、〔平均して〕40人に対して〔性転換手術の〕許可が与えられており、残りの3分の1の人々は手術を決断できないような障害の持ち主である。また、彼らの性同一性障害は実際のものではなく、心理療法によって現在の性のままで暮らせる場合もある。

 同氏は我が国における性転換の割合に関しても、

統計によれば、男性性から女性性に性転換する傾向が高く、女性性から男性性への転換の3~8倍に及ぶ。イランでのこの数字は〔他国と〕異なっており、〔‥‥〕我が国における女性性から男性性への転換は、世界的な統計に比べて多い傾向にある。その原因については、さらなる研究が必要だ。なかにはこの問題について、女性〔※原文では「男性」とあったが、文脈から「女性」の誤りと判断〕が社会で受けている制約に原因があると考える人もいるが、われわれはそれに対して、性同一性障害を患っていない人で、社会的状況を理由に性を転換したいと考える人など一人もいない、と反論しなければならないだろう。

 と述べた。

 精神科医である同氏はまた、「性同一性障害とそれを患う人々が置かれている状況について、一般社会の人々が知ることが、そうした人々への最大の助けになると思う。〔2011年に公開された〕映画『向かい合う鏡』は、こうした人々への社会の理解に大いに寄与するものだった〔‥‥〕」と語った。

 テヘラン州法医学庁精神医学診察部門の所長は、性転換を希望する人たちの年齢について、「過去18年間で手術を希望した人のうち、最年少は14歳、最年長は53歳だった。もちろん現在では、法的年齢以下の人々には性転換の許可は下りないことになっている」と述べた。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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(翻訳者:8411151)
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