今年の米大使館占拠記念日は例年より盛大に(上)
2013年11月02日付 Jam-e Jam紙

 明後日アーバーン月13日〔西暦11月4日〕は「抑圧と闘う国民記念日」だ。さまざまな報道や発言から分かるのは、今年の式典は、たとえその熱気が例年以上とまではいかなくとも、例年以下となることはないだろうということである。

 我が国の人民は58年〔=1979年〕にアメリカ大使館が占拠されてからこれまで、毎年アーバーン月13日になると集会を開き、デモ行進を行うことで、世界の抑圧諸国に対する自らの異議を表明してきた。そしてその象徴が、「アメリカに死を」そして「イスラエルに死を」のスローガンであり、またこの式典の中心も、テヘラン市内の元アメリカ大使館正面であり続けてきた。

 今年は新政権の発足以来、イランとアメリカの関係にさまざまな変化が生じた。その典型が、両国の外相協議であり、ロウハーニー=オバマ両大統領の電話での会話であった。こうしたことが原因で、すべてが終わってしまうのではないか、との疑問が一部の人々に沸き起こった——アメリカのイランに対する実際の行動には、いまだこれといった変化は何もなく、同国のイラン人民に対するこれまでの敵意も容易に〔イラン国民の〕記憶から払拭されていないにもかかわらず、である。

 こうしたことから、「アーバーン月13日式典実行本部」の本部長は〔疑念を払拭するために〕、今年の式典は例年よりも盛大に催される予定であること、人々の唱えるスローガンも例年通り、「アメリカに死を」「イスラエルに死を」であることを表明している。

 今回の式典も全国の他の都市と同時に、テヘランにて土曜日午前10時から11時半まで、元アメリカ・スパイの巣窟前で、国民各層、大学生、小中校生、ならびに神学生らの参加のもと、執り行われる予定となっている。

アフマド・ハータミー師「我が国の外交官諸君には、お疲れ様と言いたい」

 今年の式典の一方で、米政府ならびに一部の欧州政府は依然として、「対話」と「圧力」の二重のアプローチを主張している。

 これについて、テヘラン金曜礼拝導師を務めたアフマド・ハータミー師〔※モハンマド・ハータミー元大統領とは別人〕は昨日の説教の中で、最近になってもEUの政策責任者らが明確に「圧力」と「対話」両方の推進を強調していることに触れ、「われわれも『アメリカに死を』のスローガンと対話を、共に推進しようではないか」と訴えた。

 イラン国営通信の報道によると、ホッジャトルエスラーム・ヴァルモスレミーンのセイエド・アフマド・ハータミー師は金曜礼拝第二講話の中で、「少なくともアメリカが経験の中で示してきたのは、交渉では誰にも、何も与えることはないと言うこと、彼らが理解するのは抵抗の言葉だけだということである」と述べた。

 同師は、抵抗の精神こそアメリカへの返答であると指摘した上で、「われわれは名誉、知性、国益、そして『英雄的柔軟性』の適用という革命最高指導者の指導の枠組みの中で、積極外交を進めており、抵抗はこうした外交と矛盾しないと考える」と語った。

 同師はさらに、「ここは戦場である。われわれは革命最高指導者の指導に沿って努力している我が国の外交官諸君に、お疲れ様と言いたい。そして、革命最高指導者が示した道を実現するためにあなた方がしている努力は、間違いなく国民の支持を受けるだろうということを、明確に述べたい」と続けた。

 最高指導者選出専門家会議の議員である同師は、「それゆえ、〔イラン〕国民のスタンスがいかなるものかを知りたいという者には、アーバーン月13日を待て、と言おう。同日、神の恩寵により、我らが国民は例年以上の盛大さをもって、例年以上によく通る声で、世界に向けて『アメリカに死を』を叫ぶことになるだろう」と語った。

つづく




本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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(翻訳者:白糸台国際問題研究所)
(記事ID:31930)