アメリカ・イスラエルの干渉には毅然と対応:軍幹部ら(上)
2013年11月12日付 Jam-e Jam 紙
殉教者ハサン・テフラーニーモガッダム
殉教者ハサン・テフラーニーモガッダム

 2年前テヘラン近郊の基地で起きた事故で殉教し、「イランのミサイルの父」との称号を手に入れた殉教者テフラーニーモガッダム少将(革命防衛隊司令官)の2年忌が、昨日文官・武官らの出席の下、開かれた。その中で革命防衛隊ならびに国軍の司令官らは、あらゆる種類の脅迫には断固たる応答を即座に与えるだけの、完全なる準備が軍には整っていることを明らかにした。

 フランス政府の妨害工作によって合意には至らなかったものの、核交渉の新ラウンド開始を受け、シオニスト体制は再びイラン・イスラーム共和国を脅迫するという挙に出た。もちろん、こうした戯言に対し、革命防衛隊ならびに国軍の司令官らも黙ってはなかった。

 現在、イラン・イスラーム共和国軍のミサイル能力は格別の強さを誇っており、敵にとって深刻な問題となっている。実際、殉教者テフラーニーモガッダムとその仲間たちの疲れを知らぬ努力の結果手に入ったこうした成果は、敵の脅迫行為を牽制する強力な手段となっているのである。米大統領はいまだに、軍事的オプションを含むあらゆるオプションがテーブルの上にあるなどと主張しているが、これに対しても軍司令官らが不問に付すことはなかった。

サラーミー「イランの弾道ミサイルが失敗を犯す確率はゼロに近い」

 革命防衛隊総司令官代理のホセイン・サラーミー司令官は、テフラーニーモガッダム少将殉教記念式典で、〔‥‥〕「殉教者テフラーニーモガッダムは大志を抱き、努力を惜しまず、新しいアイディアを常にもち、心の中のアイディアを現実の計画へと転換する能力をもった人物だった」と述べた。

 同氏はさらに、「殉教者テフラーニーモガッダムはイラン・イスラーム共和国の抑止力の創出・増強にとって決定的かつ中心的な役割を担っていた。彼はそのジハード人生の中で、イラン・イスラーム共和国という国を極めて強力なミサイル大国へと変貌させ、地対地ミサイル技術の分野でわれわれを完全な自給自足状態へと導いた」と付け加えた。

 革命防衛隊総司令官代理は、殉教者テフラーニーモガッダムのアイディアによって、極めて独創的なミサイル力が出現したと指摘した上で、「この強力なアイディアにもとづき、われわれの弾道ミサイルの正確性は〔標的を誤る率が〕ほぼゼロになるほど高まった。われわれは動く海上の標的にダメージを与えることのできる弾道ミサイルを手に入れることに成功したのである」と明言した。

 サラーミー司令官はさらに、殉教者テフラーニーモガッダムとその戦友たちが心の中で温めていたアイディアによって、我が国のミサイル性能は燃料や推進力、誘導・コントロール能力、〔搭載できる〕弾頭などの点で、極めて良好な位置へと引き上げられたと指摘した。

〔‥‥〕

つづく




本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:32029 )