防空基地司令官「イラン国内の核施設には最新鋭の防空監視システムが設置」
2013年12月15日付 Jam-e Jam 紙

 ハータモル・アンビヤー防空基地司令官は記者会見で、防空分野での軍の最新の成果について説明し、国内の核施設には最新鋭の防空監視システムが備え付けられていることを明らかにした。

 ファールス通信の報道によると、ファルザード・エスマーイーリー司令官はS-200ミサイル・システムの改良を命じたハーメネイー全軍最高総司令官の指令に言及し、「年末〔=2014年3月20日〕までにこの改良を開始するとわれわれは約束したが、年末まで3ヵ月と迫った現在、このシステムはS-200長距離ミサイルの発射に加えて、《サイヤード2》ミサイル武器システムの発射にも成功している」と胸を張った。

 同司令官はまた、指令コントロール・ネットワーク・システム《偉大なる預言者》〔の開発〕も最終段階に来ていると述べた上で、「この国産プロジェクトの85%から90%はすでに通過した」と述べた。

 エスマーイーリー司令官はさらに、「他方、この情報システムは全国に散らばった形で存在しており、戦闘指揮官はどの地点からでも、コントロールが可能である。このシステムは、防空決定能力を数倍に高めるものである」と語った。

 同氏はまた、「砲撃システム《サーファート1》も電子システムを搭載した巡航ミサイルに対抗する目的で、生産され、配備されている」と述べた。

 同氏は、高い能力をもったミサイル・システム「メルサード2」のテストは軍事演習《ヴェラーヤトの空を守る者たち4》では、旧来型のミサイルを使って行われたと指摘した上で、「シャフリーヴァル月10日〔=9月1日〕に予告した通り、われわれはより高度な能力をもち、メルサード2システムに最適化された長距離国産ミサイル《シャラムチェ》のテストを行った」と語った。

 エスマーイーリー氏はバージョン・アップしたミサイル《シャラムチェ》がメルサード2システムに搭載され、そこから〔仮想の〕標的である無人航空機に向けて発射することに成功したことを明らかにした上で、「このテストは先月行われた。メルサード2は現在、全国各地に配備されてある」と述べた。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:32404 )