革命防衛隊総司令官「ミサイルは発射準備ができた状態でイラン全国に隠されている」(上)
2013年12月12日付 Jam-e Jam 紙

 革命防衛隊総司令官は、ミサイル力は我が国の抑止力の一つだとし、革命防衛隊の無人航空機には完璧な誘導性能をもった爆弾・ミサイルが搭載されていることを明かした上で、「我が国の有するミサイルの保管場所に関する敵の情報は、正しいものではない。ミサイルの初期の保管場所なら、もしかしたら彼らも知っているかもしれないが、しかし〔その後の〕ミサイルの保管場所は隠されており、またこれらのミサイルの発射方法も全国に拡散されている」と述べた。

 イスラーム革命防衛隊総司令官のモハンマド・アリー・ジャアファリー少将は、本日イラン国営放送コンベンション・センターで催された会議「科学ジハードの殉教者たち」の傍らで、記者団を前に、さまざまな分野におけるイランの力について触れ、〔‥‥〕イランの軍事力は核交渉とも関連しているとの見方を示した上で、「間違いなく指摘できるのは、今日敵に対する抑止力の指標となっているのは、我が国のさまざまな防衛力、特にミサイル力だということである。これは殉教者テフラーニーモガッダムが自らの命を懸けて推進した分野であり、これにより我が国のミサイル力は十分な抑止力を得るようになったのである」と付け加えた。

 革命防衛隊総司令官はさらに、無知ゆえにイランの軍事力についてさまざまな〔誤った〕解釈をしている人が国内にいる可能性がある〔※ザリーフ外相を念頭に置いている〕と指摘した上で、「今日、ミサイル分野でのわれわれの能力には極めて高いものがある。ミサイルを保管し発射する際の手法は、ヒズブッラーが33日間戦争〔=2006年夏にレバノンで起きた、イスラエルとヒズブッラー間の戦争〕で用いた非対称戦術に似ている。われわれも同じ非対称戦術によって、自らの戦略的能力を維持しているのである」と言明した。

 ジャアファリー少将はまた、われわれのミサイルが保管されている場所についての敵の情報は正しいものではないとした上で、「ミサイルの初期の保管場所なら、もしかしたら彼らも知っているかもしれないが、しかし〔その後の〕ミサイルの保管場所は隠されており、またこれらのミサイルの発射方法も全国に拡散されている〔=ミサイルは全国に散らばった形で、外からは分からない形で配置されている〕」と述べた。

 同総司令官はその上で、「敵は何千発もの爆弾によっても、われわれがミサイルを発射するのを防ぐことはできない」と強調した。

 同総司令官はまた、「われわれの敵が交渉のテーブルに就いたのは、イラン国民の防衛力が原因だった。これからもこれが維持されることを願う」と述べた。

 同総司令官は無人航空機の分野におけるイラン軍の技術力について、質問に答える形で、「〔われわれの開発した無人航空機は〕最大30時間の飛行能力を有しており、また強力なモーターによってその飛行距離も長くなっている。これらが、無人航空機の分野でわれわれが手に入れた最新の成果である」とした。

 同氏はまた、「最近も、誘導爆弾・ミサイルを搭載し、ピンポイントで爆撃する能力を、われわれは手に入れた。実際、これはこの分野では最先端のテクノロジーに入るものである」と付け加えた。

 ジャアファリー少将は最後に、アメリカからの戦利品である無人航空機RQ-170についても、「RQ-170に対するリバース・エンジニアリングは最終調査段階にある。近い将来、これを実戦配備できることを願っている」と語った。

つづく




本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:32289 )