ハーメネイー最高指導者「タクフィール派はイスラーム世界にとって大いなる脅威」(3)
2014年01月20日付 Jam-e Jam 紙

植民地主義者の直接支配からの漸進的脱却

 同師はムスリム諸国民が植民地主義者の直接支配から徐々に脱却しつつあることに触れつつ、「抑圧者たちは直接支配の時代の利益を、間接的な政治・文化・経済支配によって確保する腹づもりである」と警告した。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は「目覚めと意識」こそ、イスラーム共同体が幸福をつかむ唯一の道であるとした上で、「イスラーム諸国がもつ豊富な可能性、すばらしい地理的位置、極めて貴重な歴史遺産、そして比類なき経済資源、これらは〔ムスリムたちが〕心を一つにして団結することで、ムスリムたちに名誉と尊厳と偉大さをもたらすことが可能となるのである」と指摘した。

 同師は、イスラーム革命が勝利を成し遂げ、イスラーム共和国というモデルが確立されたことは、抑圧者たちによる35年間にわたるさまざまな陰謀にもかかわらず、イスラーム共同体を待ち受ける明るい未来を予告しているとした上で、「神の恩寵により、イラン国民とイスラーム体制は日に日に力を増し、確固たる根を張って、強力になっていくだろう」と強調した。

〔‥‥〕

ロウハーニー大統領「団結を呼びかけるイマームの声に従うことこそ、イスラーム共同体が救われる唯一の道」

 イスラーム革命最高指導者の演説に先立ち、ロウハーニー大統領は最後の預言者ならびにイマーム・ジャアファル・サーデグの喜ばしき生誕に祝意を述べた上で、ジャーヒリーヤ時代の文化的、社会的、政治的な絶対的暗闇について触れ、「こうした遺憾な状況下にあって、預言者の誕生は歴史に慈悲の精神と導きの光、そして解放をもたらした」と述べた。

 大統領はイスラーム世界が抱える現在の諸問題や対立の数々に言及し、「間違いなく、イスラームの預言者は逸脱した者たちや、タクフィールの道を選んだ者たち、過激と抗争の道を選んだ者たちのことを悲しんでおられる。イスラームの諸社会はもう一度、慈悲の預言者を助けるべく、立ち上がるべきだ」と述べた。

 ロウハーニー師は団結を呼びかけるイマーム・ホメイニーの声に従うことこそ、イスラーム共同体が救われる唯一の方法だとした上で、「共通の宗教、共通の預言者、共通の利益、共通の敵、そして占領下にあるパレスチナやエルサレム〔の解放〕という理想。これらはムスリムたちを団結させることを可能にするはずだ」と語った。

 大統領はその上で、「イスラーム共同体はコーランを参照し、深慮と理性、穏健、希望、そしてたゆまぬ努力の光の中に入ることで、イスラーム文明を再び復活させるべきだ」と訴えた。

〔‥‥〕



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

Tweet
シェア


前を読む
記事の最初に戻る
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:大麻高校出身者の会 )
( 記事ID:32676 )