イラン外務省、ジュネーブ2会議について声明を発表
2014年01月22日付 Jam-e Jam 紙

 イラン外務省はスイスでのジュネーブ2会議開催について声明を発表し、「シリア問題をめぐる地域的・国際的な動きは、いかなるものであれ、テロとの対決を最優先課題とすべきだ」と強調した。

 イラン外務省の声明文は、以下の通り。

イラン・イスラーム共和国はシリアにテロ組織が入り込んでいることに深い懸念を表明すると共に、シリア問題をめぐる地域的・国際的な動きは、いかなるものであれ、テロとの対決を最優先課題としなければならないと考える。ジュネーブ会議開催の是非や必要性は、それがシリアにおけるテロ停止に向けて、解決策を真剣に探ったかどうかで示されるだろう。シリアにおけるテロの増殖は、域内及び域外のすべての国を脅かしている。シリア市民に対するテロリストたちの犯罪行為は、人類に対する犯罪であり、テロリストらを支援している者たちは、それに責任を負っている。彼らはシリア国内に武器と武装勢力を送り込むことをやめるという、自らの約束を守るべきである。

信頼できる選挙メカニズムを通じたシリア国民の票こそ、あらゆる民主的解決方法の基準たらねばならないことに、疑いの余地はない。シリア国民の票を尊重することが、政治的解決を保証するのであり、外国の意志をシリア国民の意志に押しつける行為は、打開不能な状況をもたらすだろう。

イラン・イスラーム共和国は、シリアにおける人道状況の危機に深い憂慮を表明する。〔アサド政権に対する〕経済封鎖とテロ組織の暗躍こそ、この状況を生みだしている重要な要因である。タクフィール集団がシリアに不適切な人道状況を生じさせ、また彼らが依然として外国の支援を受けていることに、強い遺憾の意を表明する。




本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

Tweet
シェア


関連記事(ロウハーニー大統領「ジュネーブ2会議にはテロ支援国家が出席している」)
関連記事(ハーメネイー最高指導者「タクフィール派はイスラーム世界にとって大いなる脅威」)
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:32698 )