生涯独身者の予備軍、女性は男性の3倍:130万人中、98万人が女性(中)
2014年01月28日付 Jam-e Jam 紙

 実際、国全体では生涯独身だと確定してはいないが、いまだ結婚していない〔結婚適齢期を過ぎた〕男女が合計で130万人存在するのである。さらに懸念すべきは、独身女性の数が独身男性よりもずっと多いことである。人口学協会会長のモハンマド・ミールザーイー氏は、独身女性が多い理由を、ジャーメ・ジャム紙に「〔独身〕女性が〔独身〕男性に比して多いことは、実際問題、懸念すべきことだ。現在、結婚年齢が上昇しており、かつて15歳から19歳の間に行われていた女性の結婚数が減っているのである」と指摘する。

 アジア太平洋人口研究センターの学術委員を務めるマフムード・モシュフェグ氏も、ジャーメ・ジャム紙のインタビューに対して、「国内の結婚年齢は上昇し、多くの人々が結婚を遅らせている」と述べたうえで、「近年、我々の社会は移行状態にある。つまり、早婚から晩婚〔型の社会〕へと移行しているのである。状況を正しく判断するためには、さまざまな資料を調査し、各統計資料を比較することが必要だ」と強調している。

結婚しない人々の問題を真剣に考えることが必要

 問題は、社会の一部の人たちが結婚適齢期を過ぎ、もはや「一度も結婚しない人」の範疇に数え入れなければならないような年齢に達しようとしている、というところにある。マフズーン氏はこうした人々に関して、次のように述べている。

彼ら/彼女ら〔=「一度も結婚しない人」の範疇に含まれる人〕は49歳を過ぎた人たちである。こうした人たちは、たとえこの後結婚したとしても、専門家らは彼ら/彼女らの結婚を分析上の統計には反映させない。というのも、彼ら/彼女らの結婚が人口増加に影響を与えることは、まずあり得ないからだ。

 戸籍庁統計・人口情報局長であるマズフーン氏はさらに、「戸籍庁で行われた調査によると、生涯独身と見なされる男性の数は6万2千人、女性は9万人である。このようなことから、国内には生涯結婚をしない人が15万2千人いると言うことができる」と述べた。

 同氏はこの数字の正確性について、「われわれの専門家らは90年〔2011/12年〕の国政調査の情報に留意して、この数字を割り出した。こうした人の数はこの数字よりも多いと考える人が一部にいるとしても、それは非専門的な意見に過ぎない」と強調した。

 同氏はさらにこの数字について、「生涯独身を貫く人の数は、1365年〔1986/87年〕までは男性の方が多かったが、しかし今や、生涯独身の女性が増加し、男性の数を追い抜くようになって、すでに20年近くが経っている」と指摘した。マズフーン氏によれば、この問題には伴侶探しが複雑化したことや、女性が高学歴を志向するようになったことが、部分的に関係しているという。

 また、生涯独身を貫く人の数は都市部でより多いのは事実だが、しかし警戒しなければならないのは、こうした人の数は農村部でも現在増加中だということである。というのも、農村部の若い男性の多くは仕事を求めて都市部に移住するからである。この問題は確実に、生涯独身のままの女性の数を農村部で増加させる要因となるだろう。

つづく




本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:5213003 )
( 記事ID:32816 )