アメリカからの《直接の》輸入、自由化される(1):米企業一社、海路でのイラン直行輸送をすでに準備
2014年02月02日付 Hamshahri 紙
【ハムシャフリー・オンライン】ISNA(イラン学生通信)は次のように伝えた。
入手した情報によれば、必要な許可をすでに取得した某アメリカ企業が、アメリカからイランへ直接、貨物を直行輸送するための準備を整えたと発表した。
ISNAによれば、OFAC(米財務省「外国資産管理局」)から必要な許可を取得した某アメリカ企業が、「アメリカからイランへの海路での貨物の直行輸送に向けて必要な準備が整っている 」と発表した。
ISNAは、アブドゥルハミード・アサディヤーン貿易振興機構ヨーロッパ・アメリカ通商担当室長に取材を行い、この報道の真偽について見解を求めたが、同氏はこの質問に対する回答は海運会社の責任者らからなされるべきであると述べた。
とはいえ同担当室長は数ヶ月前には、イラン‐アメリカ間に直接的な通商関係がまったく存在しないことを指摘した上で、次のように述べていた。
税関においてアメリカからの輸入と表記されている商品は、第三国から間接的に輸入された商品であるが、そもそもの輸入元はアメリカである。
アサディヤーン室長によれば、[イランに]輸入される] いかなる産品も、その輸入元がどの国であるのかが許可証や証明書類に記されていれば、税関もそれに基づいてアメリカからの輸入品として記録され統計が出されるという。
同時にISNA記者は、アメリカからイランへの貨物の輸送許可という情報をさらに調べるため、貿易振興機構の別の高官にも取材を行った。この高官はこの話についてのインタビューや公式発表を行うつもりはないとしながら、「某アメリカ企業はアメリカからイランへ、製品を直行輸送する準備をすでに整えていると発表しており、これに関する必要な許可も取得済みである」と明かした。
取材を重ねるうち、最近、イラン全土の商工会議所所長宛てに文書が送付され、その中で、「某アメリカ企業が合衆国政府の正式許可を受け、イランへの貨物輸送に向けての準備をすでに整えている」と公式に伝えていることが分かった。
イラン=ギリシア通商共同評議会事務局長の署名によって送付されたこの文書では、今回の海上輸送許可に言及し、農業、医薬品、医療機器および医療品の分野で活動する企業すべてに対し、こう通知している。
希望するのであれば、産品の種類およびその他の要望を文書で当評議会宛に提出されたい。その後、必要な措置が実施される。
つづき(「アメリカからの《直接の》輸入、自由化される(2):11-12月期には対イ貿易量900%増、米自動車企業がイラン投資も」)
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( 翻訳者:840068 )
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