アメリカからの《直接の》輸入、自由化される(2):11-12月期には対イ貿易量900%増、米自動車企業がイラン投資か
2014年02月02日付 Hamshahri 紙
【ハムシャフリー・オンライン】イラン学生通信(ISNA)の報道によれば、イラン税関から発表された最新統計に基づくと、イランのアメリカからの輸入は1392年の9ヶ月[2013年3月21日~12月21日を指す]の間に重量にして85.58%、貿易額にして21.13%減少した。イランはこの間、額にしておよそ8600万ドル[約86億円]におよぶ1万9000トン以上の産品をアメリカから輸入した。
今年9ヶ月間の輸入の落ち込みは、一方で、ここ2ヶ月、つまりアーバーン月とアーザル月(2013年10月23日~12月21日)に、イランのアメリカからの輸入の目を見張るほどの増加を伴うものでもある。
アメリカからの産品の輸入は、アーバーン月[10月23日~11月21日]には重量にして95.95%、貿易額にして50.78%、アーザル月[11月22日~12月21日]にはそれぞれ936.54%、244.05%増加した。アメリカからの輸入品が2ヶ月続けて増加するのは、今年初めてである。これは、2国間の貿易が活発化していることを端的に示すものであるといえる。
この9ヶ月間でアメリカからイランに輸入された主要な品目として、サプリメント、[パッケージ包装された]バター、化学パルプ、ペースメーカー、牛精液、義肢[義手や義足]、播種用の野菜の種子などが挙げられる。
一方、イランはといえば、今年のこれまでの9ヶ月間、約63万3000ドル[約6330万円]の産品をアメリカに輸出したのみである。アメリカへの輸出品の中には、サフラン約2キロなど極めて少量の品目も見られ、これが4年間[にわたる制裁]ののちにようやく起きた出来事なのである。
西洋メディアの報道によると、アメリカの産業メーカー各社は、ジュネーブ合意を受けてイランへの投資の意向を表明しており、これらのうち自動車産業に言及することができる。アメリカ自動車製造企業がイランに投資する可能性を報じたニュースが伝えられたのである。
フランスの投資視察団が数週間の間にイランを訪れるとされ、また近い将来他のヨーロッパの投資視察団が訪問するとされている。このことは、次のような問いを我々に投げかける。
「果たして、アメリカ投資家らの訪問団もイランにやって来るのだろうか?」
そしてこの問いの答えを得ようとするなら、おそらくイランとアメリカ間の貿易の統計だけが、「両国の関係は、本当に改善に向かっているのか否か」ということを我々に示すことができるはずである。
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( 翻訳者:5213003 )
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