革命防衛隊総司令官「科学とは西洋の後ろを追いかけることのみを意味するのではない」
2014年02月17日付 Jam-e Jam 紙

 革命防衛隊総司令官は、人文科学においては、他者の経験を利用することが必要だが、その一方で西洋人の進んだ道を続けることは名誉なこととは言えないということに注意する必要があると指摘した上で、「科学とは、西洋人の後ろを追いかけることだけを意味するのではない」と述べた。

 革命防衛隊総司令官のモハンマド・アリー・ジャアファリー少将は本日(月曜日)朝、知と研究をテーマに開かれた「イマーム・アリー祭典」にて、この式典の主催者に謝意を示しつつ、革命防衛隊の教育・研究局の関係者からなる出席者らに向けて、次のように述べた。「あなた方が歩んでいる道は、簡単なものではなく、険しいものである。他者がわれわれに対して大々的に仕掛けたワナに陥らぬよう、気をつけなければならない」。

〔‥‥〕

 ジャアファリー少将は、100%完璧とは言えなくとも、革命防衛隊が自身の任務を遂行できている秘訣は、師〔=ハーメネイー最高指導者〕の指摘に常に注意を払っていることにあるとした上で、次のように指摘した。

革命防衛隊の旧世代が最後の奉公をし、同隊を新世代に引き渡さねばならないこの時期、われわれには重い使命が課せられている。われわれは過去30年間の経験を、すばらしい方法で〔次の世代に〕伝えていかねばならないのだ。そして師が期待されているのも、まさに自らの経験を伝えよ、そしてそれを世界にたなびかせよ、ということなのである。

〔‥‥〕

 革命防衛隊総司令官は演説の別の箇所で、革命防衛隊にとっての人文科学の重要性について触れ、「人文科学においては、他者の経験を利用することが必要だ。しかしその一方で、西洋人の進んだ道を続けることは名誉なこととは言えない」と述べた。

 ジャアファリー少将はさらに、次のように指摘した。

他者、特に他の国々、ないし国内では他の組織の対処方法を盲目的に、誤った仕方で模倣しているところが〔革命防衛隊内の〕一部に存在する。われわれはこうした誤った対処方法に気付き、その継続をやめる必要がある。なぜなら、革命防衛隊が管轄する領域は軍事部門のみに限定されないからだ。われわれは社会的、文化的、経済的な問題にも責務を負っている。革命防衛隊が一革命勢力であり、宗教と信仰心、そして革命的行為への理解を元に形作られている以上、これら3つの要素に基礎を置いた知識を生産しなければならないだろう。そうした知識の活用の点で、われわれには至らぬ点がある。

 同氏はさらに、8年戦争〔=イラン・イラク〕の後、近代的及び古典的な軍事戦術を範としてきたこれまでの〔革命防衛隊の〕あり方を批判した上で、「戦術教育では、特に8年戦争の後、近代的及び古典的戦術に頼り、8年戦争の貴重な教訓・経験を忘れてしまったという苦い経験が、われわれにはある」と述べた。

 ジャアファリー少将はさらに、

われわれの責任は、単に軍事的領域にとどまらない。文化的領域や政治的領域でも、われわれは仕事をしており、最高の形で自らの役割を果たす必要がある。しかし望ましい地点に到達するには、いまだ大きなギャップが存在する。〔‥‥〕

 と続けた。

〔‥‥〕

 革命防衛隊総司令官はさらに、次のように述べた。

残念なことに、他人の言った議論を晦渋なものにし、単に言葉をこねくり回して難しくするだけに終わっているケースが、一部の研究者たちに見られる。我が国の大学は、こうしたことを科学の基礎であると考え、こうしたことをしない者を見つけるや、科学の味方ではないなどと言っている。こうしたことから、われわれは大科学ジハードを遂行せねばならないのである。

 ジャアファリー少将はさらに、

われわれがこうしたことを言うと、「あなた方は無知だ、知識が足りない」などと誹謗してくる連中がいる。科学ジハードが必要なのだ。コーラン的、革命的、宗教的な基礎によって基礎付けられた人文科学は、その他の科学とは異なる。西洋人の後ろを追いかけるだけでは、科学とは言えない。〔‥‥〕

 と続けた。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:33058 )